*** 初心者向け ***
現在のように価格変動が大きい時代の金相場は、10年以上前のように日足や週足チャートだけを見ていれば事足りていた時代と比べて事情が全く異なります。
状況は刻々と変化しており、それは気付かぬうちに大きな変化として目に映るようになってきます。
昔の円建て金相場が価格変動するのは、朝一番、NYの前日引け値を反映した瞬間だけだったと言っても過言ではありませんでした(以下チャート参照)。
<回想:東京金 日足 2005年> 1本の日足高安が4~5円程度だった時代

一度その瞬間を迎えるとその後は数円程度の微動しかなく、引け値を迎える15:30まで終始一貫して横這いで場で終るという相場でしたが、それ故に気を遣わなくて良くもあったので、逆に楽だった時代でもありました。
しかし、現在の金相場はというと、特別これと言った理由なくして上にも下にも20~30円程度は軽く動き、米国の経済指標が発表されようものなら、当時の数ヵ月分の変動幅を分単位で見せます(以下チャート参照)。
<東京金 5分足 2016年4月1~4日> 2005年頃の日足チャートを遥かに凌ぐ現在の5分足

1) 分足チャート活用の勧め
こんな感じ(↑)ですから、今のような時代では昔よりも更に細かくチャートを見ないとエライ目に遭うことになります。
細かく見るとは、このチャートのような5分足や30分足チャートなどを出動させないと対応が出来ないということですね。
もちろん短時間チャートばかりを見過ぎて大きな流れを見失うことは論外かつ不利益に繋がるので要注意です。
ですから今の時代の金相場は、月足から5分、30分、60分120分360及び720分足などまで、あらゆる時間の長さでチャート分析をしないといけません。
2) NY金よりSpot Goldを参考にすることの勧め(ドル建て分足もこれで見れる)
加えて、円建て相場を見るだけでは先が見通し難いが、ドル建て相場の観察と合わせると見通し易いという局面もしばしばあります。
何故なら、円建てで開いてない"窓"もドル建てでは開いていたり、またはその逆だったりするからです。
両方をセットで見ると分かり易い場合が大変多いですね。
しかもドル建ての場合、NY金は毎日終値があるのに対して、Spot Gold(現物市場)はFX同様に24時間動きっ放しです。
加えて、NY金は日足までしか見られないのに対し、Spot Goldなら、分足チャートでリアルタイムの動きを見ることが出来ます。
日足では開いてない窓でも、5分足や30分足なら見えたりします。
そうなると先の見通しには大変役に立つでしょう(以下チャート参照)。
ぜひ皆さんの金トレードには、東京金だけでなくSpot Gold分足チャートをも採用することを推奨
致します。
<Spot Gold 5分足> 5分足で見えている二つの窓は日足では見えていない