注目された米国大統領選挙はドナルド・トランプ氏(共和党)の勝利となり、8年間に及んだ民主党政権から共和党政権への回帰という結果になりました。
金相場に対する上昇期待という視点からに限り、他のことはともかく今回の大統領選挙において共和党が(誰がではなく)勝利した結果を当欄は歓迎する立場です。
僅かな例外を除き、概して金相場は共和党政権下の方が力強く動く傾向があるからです(以下資料参照)。
【Spot Gold 月足1993~現在】 民主党政権下の金相場は強烈な急落と長い低迷期間が特徴的

【Spot Gold 月足1969~1996】

民主党政権下の金相場は、金の7~8年サイクルにおいて初期の頃には派手な大上昇相場を見せることもあるようですがその上昇期間は短く、大天井後から同サイクル底打ち時間帯までの残り期間については、非常に長い弱気相場を作る傾向があるようです。
あるいはビル・クリントン政権下の8年間のように最初から最後まで低迷することもあり、いずれにしても民主党政権下における金相場は低迷する期間が異様に長いという印象があります。
この8年間のオバマ政権も民主党でしたが、2011年9月6日天井(1920.44ドル)以降、4~5年も高値更新せず低空飛行した金相場は近年では例がありません。
今回の米大統領選において共和党が勝利したことは弱い金相場の終焉と見做し、今後強い金相場の時間帯が戻って来るシグナルと当欄では捉えています。