市場は究極を目指しているムードです。
商品相場に留まらず、各市場全般が極まりつつあるように見えます。
原油価格もGSの予告通り、一時30ドルを割れました。
プラチナは1000ドルを割れてとうに久しく800ドル台前半に沈み、未だ1000ドルを割れていない金相場の下値模索モードはまだ緩い方です。
逆に言えば、全市場が一旦極みに達すればその反動は大きく強力なものになるだろうと読める気がします。
それまで、もうあと暫くは反動エネルギーの充填期に付き合わねばならないでしょう。
今回は各市場の極まり状態を見てみたいと思います。
<北米金鉱株指数安> どこまで下がれば気が済むの??? っていう位の下げ方

金価格の先行指数と言われる金鉱株指数はリーマンショック時の最低値を既に下回っています。
一体どこまで下げるのかと訊きたくなりますが、下降ウェッジが収束しつつあるように見えます。
まだ完全に下げ止まっているとは思いませんが、一応ウェッジの上抜け位の動きは見せる可能性があると思います。
<ロシアルーブル安> 2014年7月から始まったロシアへの制裁の結果

ルーブル安もまだ極まり切っていない様子です(完全にイジメ)。
<プラチナ安> リーマンショック時の安値に間もなく到達

毎回そうですが、プラチナの下げ足はゴールドなどより非常に早いです。
<ゴールド安> 他銘柄に比べればゴールドの下げはこれでも随分浅いのが分かる

ゴールドが再上昇する前にどこまで下げるかは複数のシナリオ(チャート上に表示)がありますが、最も深いケースでも他市場の下げ方を凌ぐには至らないものです。
リーマンショックの時でもそうでしたが、全市場が下げている時でも、金相場の下げはいつも他市場より
不思議に緩いのです。
金相場もあと1年半くらいは弱い基調を継続すると思いますが、1000ドル割れは回避出来ないまでも、もしかするとそこからは然程には深くない底で終れる可能性もあります。
ただ、今年は閏年(オリンピックイヤー)であり、これまでの常として閏年が開けた1月(今回は2017年1月)の金相場は弱いので、その時の弱さの程度がカギになるとは思います。
また、一件は無関係に見えていても、多くの市場は繋がっています。
金相場の場合、特に北米金鉱株指数などもよく見ておいて欲しいと思います。
北辰物産のDIASなら、同指数のみならず、やはり金相場にとって重要なドル指数などのチャートも全て見ることが出来るので、相場に取り組むのならやはりDIASを使用すべきでしょう。
円建て金相場のチャートしか見せてくれないような分析ツールで金相場に勝つことは絶対に出来ません。
いつもコメントする相場サイクルを中心に、相場分析の基本は基軸通貨(ドル)建てであることをどうかお忘れなく。