こんにちは。
マサアキです。
先週号で
「銀相場のポテンシャリティ」について
チャートを使いながら説明させて頂きました。
銀相場が他の貴金属に比べて出遅れ気味であることを強調したかったわけです。
相場というところはいつも理論的な秩序が保たれているわけではありません。
常に歪みや行き過ぎ、または
アンバランスを生んでいます。
相場の歪みの典型例は、上がり過ぎと下がり過ぎです。
上がり過ぎた相場は必ず下がりますし、下がり過ぎた相場は必ず反転上昇します。
そうです、相場で重要なことは・・・
"歪み(行き過ぎ)は必ず修正される"
ということなんです。
ゴールドとシルバーの場合も、
両方が1980年時の高値よりも上にあるなら納得ですが、
片方(ゴールド)は当時の2倍以上の値をつけているにも拘わらず、
もう一方(シルバー)は当時の値より下にあるなどというアンバランスな事実・・・
やはり私は見過すことが出来ません(笑)
これは
「異なる二つのマーケット間のアンバランスという一種の歪み」
だと私なら見なします。
だから銀相場が今からでも更に上に伸びる余地の大きさを予感させるのです。
つまりシルバーが先に上に行ってるゴールドに追いつこうとする動きですね。
先週、少し触れましたが、GSR (Gold Silver Ratio) というものがあります。
名前だけは格好良いですが、大した概念じゃありません。
先週も書きましたが、
単にドル建て金価格を銀価格で割っただけの数字(金銀比価)です。
8/17午前現在のGSR の値は57.26です。
つまり現在、金価格は銀価格の約57~58倍だってことです。
銀価格が金価格に近くなって行けば、GSRが小さくなっていく論理はお分かりですね。
もし、金価格が4000ドル(現在1600ドル)になり、
銀価格(現在28ドル)が100ドルになれば
GSRは40ポイントになり、現在よりは両者の距離が縮まったことを意味します。
つまりこうなれば、
銀価格の金価格への割安感が解消される動きがとられていると言えます。
このGSRは、10ポイント台から100ポイント位まで非常に幅広く動きます。
銀(シルバー)の現在の地上在庫事情を考えれば、
銀価格が当分の間、下方向に戻る理由はどうしても考えられません。
金価格の更なる上値余地を考慮に加え、
なおかつGSRが30ポイント台→20ポイント台となっていけば、
銀価格が1オンス100~200ドル位になっていくことは、
そんなに非現実的じゃないどころか、かなり現実的なことだと思います。
金価格が250~260ドルだったのは、ほんの12年前です。
この時、世の中は誰も1000ドル超えの金価格など笑って信じていませんでした。
それが今は300ドルも下がって1600ドルなんですよ。
相場というのは、「え~っ?」という驚きを作るものなんです。
ただ日本では銀先物の取り組みは、金先物に人気を取られて薄商いです。
銀(シルバー)に関して私は先物を勧めません。
現物買いがお勧めです。
もちろん私も今、銀(シルバー)を買い集めてます。
チャンスを見逃さないように。
では、また。