こんにちは。
マサアキです。
昨年11月に、
「ドル円の潮目に変化か? 円建て金相場に追い風吹け」
のタイトルで投稿してから約5ヶ月が経過しました。
その後チャート上ではどう映るようになったでしょうか?
【ドル円 月足 一目均衡表】 現在の円安はテクニカル的にも当たり前
↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の「DIAS」を利用しております。
ドル円の長期サイクルは16.5年です。
上の月足チャートには、ドル円の16.5年サイクルが丸ごと一つ見えています。
ご覧の通り、その16.5年サイクルは2011年10月31日で終わりました。
現在は新しい16.5年サイクルに入っており、その1年5ヶ月目です。
アベノミクスの下における円安がお祭り騒ぎのように報じられていますが、
実際にどの程度までこの円安が進むものなのかは、誰も知るところではありません。
旧16.5年サイクルは円高型のサイクルでした。
チャートを見て分かる通り、
円安トレンドの時間帯より
円高に使われた時間の方が長く、右下がりの形をしています。
重要なことは、現在の新しい16.5年サイクルが
右上がりの長期円安型になるのかどうかということです。
お分かりでしょうか?
つまり・・・
円高トレンドのサイクルは左上図のように、
天井(円安の極み)がサイクルの中心よりも左寄りに存在します。
これが前16.5年サイクルの形でした。
現行の新16.5年サイクルが本格的な長期円安サイクルになるなら、
右上図のように天井位置がサイクルの中心よりも右に寄っていくはずです。
新サイクルがどちらの形になるにせよ、旧サイクルが終了した直後は、
どの道ある程度の期間は円安であり、現在はその時間帯の中に我々はいます。
ですから、今起こっている円安トレンドはテクニカル的にも当然の現象です。
もちろん、長期右上がり型の円安トレンドを作ろうとしているのかも知れませんが、
もっとチャートの形が出来てこないと、
それを現段階で検証することには無理があります。
メディアではアベノミクスを材料に色々騒ぎますが、
今の円安は起こるべくして起こっているだけのことであり、
私はまだ冷めた目でしか見ていません。
万一、安部政権が失脚してアベノミクスが崩壊でもしよいうものなら、
いつ円高方向に反転してもおかしくはなく、
それがテクニカル的にも説明がつく範囲内にまだあります。
もしかすると、この円安も1~2年後に反転して、
前サイクルに続いて再び円高サイクルになるということも
"現時点では"まだ可能性が消えているわけではありません。
それを打ち消すためには、もう少し時間が経過し、
チャートの形に進展がなければ、確信的なコメントは出来ません。
シナリオが、まだどちらにも転ぶことが出来る時間帯にあるからです。
月足の雲を上抜け、上値抵抗線を上抜け、雲が捻れて先行上限が先行下限の上になり、
その雲の上をドンドン上伸していく動きを見せるなら、
どこかから聞こえてくるような
1ドル200円だの、300円だの、というような話も徐々に現実的になるかも知れません。
単にメディアが煽るお祭り騒ぎに焦って乗ったりせず、
あなたはいつも冷静でいられるトレーダーであって下さい。
相場を分析する時に時間論はとても重要です。
特にサイクル論は時間論そのものです。
巷の書店で売っている本で、サイクル論に言及しているものはまずありません。
あるとすれば、それは多くの場合、
一目均衡表が採用している時間論について触れている程度のもので、
銘柄別に底値から底値までの時間を紹介したものは恐らく無いと思います。
既に、私の
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しばらくすると、やがてこのサイクル論についての講義が届きます。
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早ければ早いほど、
サイクル論というお宝分析ツールを早く入手することが出来ます。
では、また。