3月26日現在、金相場は短期的な調整局面に入っていると見ています。
ほんの数日前までなかなか下に向かなかった金相場だったので、
買い遅れたと思った方から買い相談のメールを受けていましたが、
もちろん私の返事は"No"でした。
どの場面で相談を受けていたかを以下のチャート上に示してあります
("買い相談受け"と書いてある矢印)のでご覧下さい。
<東京金 日足>↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。
買い場や売り場を模索する時は、相場の雰囲気に飲まれてしまってはいけません。
今回の相談は、金相場がある長期サイクルにケジメをつけたことを知っている方の中で、
まだ買い躊躇(ためら)っていた何人かの方達から来ていたものでした。
あまりに強い金相場の動きを見て置いてきぼりを食らったのではないかと不安になり、
ついつい矢印の高値圏で買いたくなったのでしょう。
その心情は理解出来ますが、それは
×です。
普段から落ち着いてチャートを眺める習慣を作り、
過去の高騰場面とその後を見て欲しいと思います。
「研究」とか「分析」とか...そういうアカデミックなレベルでなく、
普通に景色を眺めるような目で結構です。
必ず下がるでしょうw?
例えば上のチャート上の左の方に見えている過去の高騰場面を見ても分かる通り、
如何に危険なところで買い気分になっていたことかが分かると思います。
上げた相場は
確実に下がるのです。
反対に、下げた相場も
確実に上げ直します。
先物やCFD市場では、
買いポジションは必ず売って閉じられますから、
大勢の参加者がこれと同じ行動をとれば当然に相場は下がります。
また、ここに新規のカラ売りが乗ってくると言うまでもなく下げを助長され、
ある意味行き過ぎます。
反対に、
売りポジションは買い戻しで閉じられますから、
大勢が同時期にこの行動をとると相場は当然に上がり始めます。
また、ここで新規買いも乗じて参入してくると上げを助長され、やはり行き過ぎます。
行き過ぎた動きは必ず反転を起こします。ですから、相場は必ず上下動を繰り返すのです。
相場の上下動はシンプルに振り子の動きをイメージして欲しいのです。
そうすれば高値掴みや安値売りをしてしまうリスクはかなり軽減出来るはずです。
ただし、下記事項には気を付けなければなりません。
1.本当に上昇途中の単なる押し目なのか?(買い拾って良い安値なのか?)
2.本当に下落途中の単なる戻り局面なのか?(再び売り直して良い高値なのか?)
要するにトレンド自体が変化していてはまずく、
それをチェックする必要があるということです。
知ってほしいのは、そういうことは金相場のサイクルを把握することにより、
かなり上手く判断出来るようになることです。
サイクルというものは、
長いサイクルがいくつかの短いサイクルを内包しています。
大きなサイクルの中にある最初の短いサイクルが天井を打っても、
その後下げて底を打てば、次の小さいサイクルの天井に向けて再び相場は上げ出します。
その底はいわゆる"押し目"であり、買って良いポイントです。
しかし、大きなサイクルの中にある最後のミニサイクルが天井を打てば、
それは大きなサイクル自体の天井になるので、目先のトレンド自体が反転することになります。
したがって、その下げ時間はそれまでより長めになり、容易には底を打ちません。
そのケースでは、
天井後に下げ始めてもすぐに買ってはいけないのだということが判断出来ます。
ここで文字だけを読むより、絵で見た方が早いことは分かっています。
全然難しくないことです。
金相場における全てのサイクル(長期も短期も)を私が、
無料メルマガの中でまとめていますので、ご興味があれば読んでみて下さい。