ファンダメンタルズだけを頼りに取引をしている人がいます。
相場が何故上がるのか、あるいは下げるのかということについて、
どうしても理屈でその理由を納得したいのは分かります。
しかし、相場が上がった(下がった)と言っても、
何故その幅が10ドルだったのか30ドルだったのか・・・
その数字についての結果説明を新聞から探すことは出来ません
(相場における動意の結果として書かれるだけのことです)。
相場は数字の世界です。
数字を先読みし、いくら動くのかを当てなければ上手く儲けることは出来ません。
例えばあなたが50ドルの値幅を取ると自分で決めていても、
30ドルしか伸びそうにない相場で50ドル伸びるのを待っていると、
30ドル上げたところまでせっかく含んだ利益も再び萎んでしまいます。
不思議なことだと思われるかも知れませんが、
相場ではチャートの形を見て電卓を弾くだけで
相場が幾らの価格を目指しているのかが分かる場合があるのです。
私達はこれを
「相場の目標値」と呼んでいます。
相場の目標値の一つには「N計算値」と呼ばれるものがありますが、
具体的にどういうものなのか、実際にチャートで見てみましょう。
<東京金 日足 2013年6~9月> これがN計算値↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。
これは2013年夏頃の東京金日足チャートです。
まず、6/28(3750円)から7/25(4329円)までの間に
579円の上昇がありました。
そしてその後、8/8(3975円)までの押し目を見た後で9/4(4532円)まで
557円伸びています。
注目して頂きたいのはその二つの上昇幅579円と557円です。
押し目からの上昇幅557円は、
相場のスケールを考えれば最初の上昇幅579円とほぼ等しく、
結局押し目を休憩場として、そこから同じ伸び幅を二回見せた場面ということが出来るわけです。
その動き方がアルファベットの"N"の字に似ているために
これを「N計算値」と呼んでおり、絵で描くと以下の図のようになります。

では下落時の下値目標についてはどうでしょう?
それも同じことです(次のチャート参照)。
<Spot Gold 日足 2013年8~12月> 下落時のN計算値↓クリックで画像拡大↓

こちらは201/(3年後半のSpot Gold日足です。
ご覧の通り、8/28(1433.70ドル)から10/15(1251.65ドル)までの下げ幅が182.05ドルです。
その後10/28(1361.54ドル)までの反発を見た後、
12/31(1182.65ドル)まで下げ、その下げ幅は178.89ドルです。
お分りの通り、
これが下げ局面におけるN計算値(下げの時はN字が裏返しですが)示現した場面です。
同類の目標値計算にはV計算値とかE計算値、
またNT計算値などと呼ばれるものがありますし、
またその他の目標計算方法もありますので、
事前にどれが示現するかが決まっているわけではありません。しかし相場にも"予定"があることを知っていると、
「多分こうなるのじゃないのかな」という構えで臨むことが出来、
損切りよりも利食いの機会の方が増えると思います。
今回もN計算値だと思ったが、
実際にはE計算値まで来てしまった(早く手仕舞いし過ぎた)ということはるかも知れませんが、
その場合でも相場の方向性は読めていたわけであり、利益には繋がったはずなのです。
ここでは紙面都合上、全てを紹介出来ませんが、
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他にもサイクル論など、
金相場に特化したテクニカル分析手段を沢山その中に盛っているので、
きっと楽しくお読み頂けると思います。
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