リスクをとって相場に入ってきた以上、誰しも大きく利食いしたいはずです。
それがなかなか出来ないのは何故でしょうか?
原因はいくつかあります。
例えば...
1.もっと伸びると思っていたら突然反転してしまい、
せっかくの含み益がなくなってしまった
2.底(天井)だったのに建玉のタイミングを逃してしまい、
その後も指を咥えて見ていただけこのようなことが起こる原因ははっきりしています。
それは、皆さん縦軸ばかりに気を取られているからです。
「縦軸」とはつまり価格が動いた幅です。
奇妙なことですが、相場はほぼ一定のサイクルで動いています。
その中で上昇に使われる時間と下落に使われる時間にあるパターンがあるのです。
上げ相場の時と下げ相場の時で上昇時間と下落時間はそれぞれ変わってきます。
今は上昇基調なので上げ始めてから数週間以内に利食い場が来るとか...
(例えば2週後に利食いするとタイミングが早過ぎる)
または今が下落基調なら、下げ始めて一定時間は経過しないと底値は突かないとか...
(例えば3週後の安値を買い拾うとさらに安値に持っていかれる)
こういうことを知るか知らないとでは、結果に大きな生まれます。
これまで上手く出来なかったのは、
知るべきことを知らなかったことが原因だったのです。
上手な取引を行う人は縦軸(価格)よりも横軸(時間)を重視し、
上手く参入するタイミングを捉えていたのです。
これがいわばプロとアマの違いです。
万一、多少タイミングを間違ったところで、
その一時的含み損のリスクは最小限で済み、大体時間が解決してくれます。
上記は短期の話ですが、中長期においても見方は同じです。
もし今回が、
昨年6月28日(1180.30ドル)と12月31日(1180.65ドル)のダブルボトムだったとすれば、
現行8.5年サイクルの前半4.25年サイクルのボトムは突いたことになり、
後半4.25年サイクルの天上に向けて上昇を開始したことになります。
この場合、後半4.25年サイクルの天井=現行8.5年サイクルの天井ということになり、
2016年辺りがその高値を付ける有力候補ではないかと思い、
以下のようなイメージを描いています。
↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。
ダブルボトムになった場合、
2011年9月以降の最安値までの下落幅は740ドルであり、
その2倍返しが来れば、2~2.5年後位で2660ドルが目標値になるかと予想しています。
第一8.5年サイクルの時もそうでしたが、通常、2倍返しは控えめな見積もりです。
もう少し上乗せして2.382倍返しが来れば、
上記と同時期に単純計算で2942ドルが目標値になり、
3000ドル乗せが射程距離に入ってくる位置まで伸びる可能性は十分あります。
今回は金の現物売却の相談を何人かから受けましたが、
「売却しなければ生活に困るのでなければそのまま持っていた方が良いと思います。」
...と答えておきました。
先物取引は長期の見通しだけでは不十分ですので、
中期そして短期のサイクルを見ながら取り組むことになりますが、
中期でも短期でも見るポイントと目標値計算の理屈は上記の長期サイクルと同じです。
私の
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その他のテクニカルも詳しく金相場に向いて解説していますので、
是非、読んでみて下さい。