確か英国はリーマンショック直後にどこかの銀行が預金の引き出しを制限していたはずです。
(その銀行名がどうしても思い出せない)が、今回はそれとは異なる新たな今の話です。
HSBC(香港上海銀)で7000ポンドを引き出そうとしたある男性が
お金の使い道を銀行から尋ねられ、
その金額を下ろすためには使途証明書類が必要だと言われたらしいのです。
自分の預金なのに大きなお世話で変な話です。
それでその男性は証明書を準備して銀行に持って行ったとのことですが、
証明が不十分と言われ、結局7000ポンドを下ろせず、
「3000ポンドまでなら証明書なしでも下ろせます。」と言われたとのことです。
奇妙なことはこの出来事がBBCによるHSBCへの取材で世間に明らかになったことで、
この話が報道されたのと同じ日に英国のメインバンクである
スコットランド銀行、ハリファックス、ロイド、TSBのATMが一斉に停止し、
預金が全く引き下ろせない状態がしばらくあったとのことです。
薄気味悪いのは、この様な事態が遠くヨーロッパで起きているのに、
日本の報道機関がニュースで全く報じていないことです。
皆さんはご存知でしたか?
昨年のキプロスの預金封鎖の件もそうですが、
まるで「報じるな」と言われているかの如く詳細報道が日本国内ではなく静かです。
当然に英国内では、今回のことは
やがてやって来る金融危機への準備ではないかともっぱら噂されているそうです。
こういうことが表沙汰になると怖いのは、
これで匂いを嗅ぎ取った多くの人々が銀行のATMに群がって大混乱し、
最終的には世界に波及することです。
今回は、新興国への盛んな投資マネーの動きがありましたが、
中国やアルゼンチンをはじめ、新興国の調子が芳しくない旨の話が聞こえてきます。
マネーは当然先進国から流入していたと思われますので、そのマネーを融資していた
それらの銀行が不良債権を抱えかけていることが理由ではないのか...
と想像を逞しくしてしまいます。
金価格が2年以上の調整期間を経て、
そろそろ上昇トレンドに戻るであろうと思われるこの時期に、
金価格がいつも急騰する材料になる金融的有事の匂いは、
何かタイミングが合う気がしますが、何も起こらないことを切に願っています。
しかし、どこで何が聞こえてきてもビックリしない覚悟は常に持っていた方が良いでしょう。
ところで金価格は現在良い調子でジワリジワリと上に来ています。
ジワジワ昇って来る動きはどこかで何かの材料で突然飛び出すことがあります。
もちろん、その材料が何かは知る術はありませんが...
もし来月下げても限定的なら金価格はこんな感じでこの先動くのかなと思いますが...
<Spot Gold 週足> こんなコースを辿るのかな?↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。
相場はサイクルで動いています。
サイクルで相場を見ると、上げる時期と下げる時期が大体ですが読めますが、
ちょうど金価格はまだ完全に安心出来ないものの、
サイクル的には上げに転じておかしくない時間帯にいます。
上げ下げどちらの場合でもそのタイミングの時が来ると、何か有事が起こることは不思議です。
ですので、私は相場ではサイクルを最重要視しています。
無料メルマガの中でもサイクルに最も力を入れて解説しているのはこのためです。