金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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2011年9月高値だった1920ドル以来、金市場が再び強気を取り戻すきっかけは、やはり米国事情が暗転する以外に道は無いのではないのか??? そんな風に思えてくるほど不自然かつ異様に長く続いている金市場の弱気モードです。

そんな環境の中、FRBのデータでは、最近起こった上海株の急落で出た損失補填のために、中国が保有している米国債の一部を売却した可能性が映し出されていると言われます。

ちょうど上海株の急落に時期が合うように立った米国債券市場チャート上の大きな陰線に、その憶測が事実である可能性が見える気がします。

【CBOT T-Bond 日足】 時期が合い過ぎる
270903a.png
 

もし今回の上海株急落がトリガーになり、この先更なる深みに中国が嵌っていくことになると、同国は米国債の更なる売却の機会を模索する可能性もあるはずです。

米国にとってそれが怖いのは、中国が日本と並んで世界最上位の米国債保有国であることです。







<参考:米国債保有高ランキング>

2015年2月現在 (単位、10億ドル)

1.日本(Japan) 1224.4
2.中国(China, Mainland) 1223.7
3.カリブ海の金融センター(Carib Bnkng Ctrs) 350.6
4.ベルギー(Belgium) 345.3
5.石油輸出国(Oil Exporters) 296.8
6.ブラジル(Brazil) 259.9
7.スイス(Switzerland) 201.7
8.英国(United Kingdom) 192.3
9.ルクセンブルグ(Luxembourg) 179.2
10.香港(Hong Kong) 175.4


米国債は、日本にとっては一度買ったら売却して元金回収することが出来ないと言われ、事実上は米国への国家運用資金プレゼントルートになっている市場ですが、中国にとってはそのような束縛は全くなく、彼らは何時でも売りたい時に売ることが出来ます。

日本が売れなくとも、中国が保有している米国債が全部売却されてしまえば、米国経済はとても二本の足で立ってはいられなくなるでしょう。
世界的な大混乱を招く恐れがあると思います。

長く続いてきたドル高も最近は停滞気味であり、ドル円相場から見るドルの天井感(=円安の極み)も前回投稿記事で述べた通り、5.5年サイクルの天井をつけた可能性が見えます。

前回投稿記事で見たドルがこの先下り坂を辿りそうに見える今の眺めと、中国の更なる米国債売却可能性によって米国が大きく打撃を受ける可能性がある事情とは互いに旨く辻褄が合います。

そうであれば今秋以降、金市場には追い風が吹く可能性があると思います。
テクニカル的に金は12.5年サイクルの底打ちを目指しているのだろうか?
その答えが今秋にも見えてくると思います。


 

スイスフラン・ショックがあった115日(木)は金相場においても大きい陽線が立ち、それまで着々と昇ってきていた金相場に更なる上昇エネルギーを吹き込みました。


現在少し押しが入っていますが、今尚1300ドルから然程遠ざからない位置に滞空しており、同ショックは確実に金相場にも効いていると思います。


【ドル/スイスフラン 日足】まるで5分足のような日足チャート

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そもそもスイスフラン・ショックとは、フラン相場の上限を2011年から1ユーロ=1.2スイスフランに設定して為替介入していたものを2015115日に撤廃したことにより、スイスフラン相場が諸外国通貨に対して超急騰したことを言います。


その動きが僅か15分間での出来事だったことが更に「ショック」だったのです。


対円で見ればもっとそのショックの程度が良く分かると思います。


【スイスフラン/円 日足】 僅か15分で115円から135円へ

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15分で20円動く為替相場など一生に何回見ることがあるだろうかと思えば、このインパクトは凄いものです。


上の対米ドルの日足チャートで見えるように米ドルは対スイスフランでは急落していますが、今回のことで米ドル指数自体が下がっているわけではありません(逆にまだ上昇継続しています)。


すなわち現在の金相場は、たとえ一時的であるにせよ本来なら反相関関係にあるはずの米ドル指数の上昇と同時進行しており、現在の金融市場が昔と比べて如何に複雑であるかを語っています(以下Spot Gold 日足チャート参照)。


Spot Gold 日足】 当日は40ドル超えの陽線が立った

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【ドル指数 日足】 スイスフランショックはドル指数の基調には影響なし 

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上述したように、現在は米ドル指数の上昇と金相場の強基調が同時並行していることが分かると思います。


どの相場の教科書を見ても「ドル指数と金相場は反相関関係である」と書かれています。

確かに基本はその通りですが、現在の金融市場は大変複雑になりました。


特に通貨ユーロの登場以来、ユーロ圏の金融有事が起こればそれが原因でユーロ安(ドル高)であっても金の高騰が起こったりします。


スイスフランショック後もユーロの対ドル相場には何の影響もなく、依然ドル高進行中にも拘わらず金が堅調推移しています。


【ユーロドル 日足】 対ドルでユーロ安でも金は堅調

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定説的には対ドルのユーロ高こそが金高材料であり、117日(1231.60ドル)までは定説通り金も下げ続けましたが、その後は矛盾の領域に入っています。


現在の金相場で覚えておくべきことは、「何か金が好む有事が起これば、金はその材料に飛びついて上げ、常に定説通りではない」ということです。


今回はスイスフランだけが相場動向の要因だったと言えそうです。


すなわち、金相場上昇は「美味しい処取り相場」であり、旧定説には矛盾する場面が多々ある相場になっていることを認識しておくべきです。


ただ一方で重要なのは、金相場が美味しい処取りの意外な反転を見せる場面では必ずテクニカル的に説明のつく節目を迎えていることです。


今回の11/7安値(Spot Gold ベースで 1131.60ドル)は、タイミング的に現行8.33年サイクルの第二

34ヶ月サイクルの底であった可能性が非常に濃厚です。


あるいは前半12.5年サイクルの底でもあった可能性があり、いずれの場合でも新サイクルの天井に向けて上昇していく時間帯に入っているようです。


この見方により、新サイクルが仮に弱気型(かどうかは未確認ですが)だったとしても2015年は概ね強気に推移し、冒頭で述べた価格帯までは上伸すると思います。





 
現在、ドル円は明らかに調整モードに入っています。

さて、このところ東京金に大きく影響している円安トレンドの中の円高はどこまで進むと考えられるで

しょうか?


【ドル円 週足】 円安調整メドは10/1(110.08円)水準か?
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まず、ドル円は10/15(105.19円)以降、わずか1.5ヶ月間で12/8(121.84円)まで16円以上の円安が進行しましたが、その途中で112.46円に窓を空けていることに留意しておきたいと思います。

この窓は日足~月足チャート上全てで見えているもので、少なくともこの窓を埋めるところまでは時間をかけてでも下りて来るでしょう。

10/15(105.19円)の週(カウント基点①)からローソク足をカウントすると、12/8(121.84円)は一直線に基本数値9本目に該当していますので、121.84円は当面のドル円の天井として信頼に足るものと思い
ます。

一方で、12/8(121.84円)に至るまでの途中高値をカウント基点②とすると、今週は5本目に当たり、
基本数値9本目に該当するのは2015年1月12日(月)の週になりますので、もしかするとこの週までに現在進行中の円高は一旦メドがつき、再び円安に回帰するかも知れません。

上記は横軸(時間軸)上での予想ですが、縦軸上ではどうでしょうか?

上がり過ぎた相場の調整が止まるポイントとしては、しばしば前回高値が選ばれますが、因みに上のチャート上から見て取れる「前回高値」は10/1(110.08.円)です。

この位置まで下りて来れば112.46円窓も埋まり、テクニカル的には一応のメドを達成した形になると思います。 110円水準は円安トレンドが今後も続行なら適度な円高ポイントだと思います。


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色々な市場を幅広く見ると、上昇するとロシアの利益になると思われる銘柄は
パラジウムを除いて全般的に執拗な売り浴びせに遭っていると言えそうです
(以下チャート参照)。

どの市場も売り浴びせ攻撃開始が今年の7月で一致していることは多分そういうことでしょう。


【ロシア株RTS指数 日足】 ロシア株...7月から下落開始
↓クリックで画像拡大↓
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※上記チャートは、北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。


【ドル・ルーブル 日足】 7月からルーブル下落開始
↓クリックで画像拡大↓
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この上昇しているチャートはルーブル安の進行を表しています。
やはりトレンド開始は7月です。


【NY原油 日足】 ロシアの主産物の一つである原油も7月から下落開始
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7月から一貫した下げです。ガソリンの値下げは嬉しいですが...


【Spot Platinum 日足】 プラチナも7月から下落開始
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いつの間にか金価格と同値水準(1200ドル割れ)にまで下りて来ています。
ロシアのプラチナ生産量は世界第二位です。
ロシアにとって価格が高い方が良いに決まっています。


【Spot Gold 日足】 ロシア産金量は世界第5位 中銀保有量も世界第5位(1168トン)
↓クリックで画像拡大↓
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ロシアは世界第5位の産金国であり、
また各国中央銀行の金保有高ランキングでも同国は世界第5位(1168トン)です。

特にロシア中央銀行は最近連続7ヶ月間にわたって金準備高を拡大し続けています。

長期的視野に立てば、
10年ちょっと前にロシア中銀が保有していた金準備高は僅かに170トン強だった
ことを思えば、ロシア中央銀行の金準備積立が如何にハイペースであったかが分かります。

米国以外の国が金を購入したり準備高を増やすことは
ドルに対する不信任投票のようなものですから、
米国にとってはそれ自体が愉快ではなかったはずで、
もしかすると現在の対ロシア金融制裁はウクライナを大義名分にした
返り討ちのつもりかも知れません。
まあ、実際にはもっと根深い背景(当欄では省略します)があると思いますが...

金相場においては、4.25年サイクルに合致する時間帯で形成された見事なほど
綺麗なダブルボトムが不発に終わるなど、
これまでに一度も見られなかった理不尽な動きも、
米国によるロシア憎しの感情によって人為的に予定が変更されてきたのかも知れません。

もしかすると金相場の25年サイクルは
前半12.5年サイクル底形成へのコースに変更されたのか、
あるいは34ヶ月サイクルの底が今月7日の安値(1131ドル)で打たれているのか
...現在の金相場はそれを見極めなければならない時間帯にあります。

11月26日現在、まだその結論は見えていません。

金相場の長期サイクルについては
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この7月以降、ロシア株式市場から急速に資金が逃げている様子です。

これは恐らくウクライナ問題に絡むG7からの制裁に加えて、
あのマレーシア機撃墜事件に対する追加制裁の表れでしょう。

この事件以降(7月)、先進諸国はロシア金融機関への投資を禁止しています。


<ロシア株RTS指数 日足> 下げはここで止まったのか?
↓クリックで画像拡大↓
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※上記チャートは、北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。


最近のニュースでは、G7サイドによる執拗なロシアへの制裁項目追加に対し、
ロシアが報復措置を発表したことを伝えていました。

今回の報道ではロシアが先進諸国からの青果など一部食料の不買などの内容でしたが、
果たしてこの程度で済むかどうかは全く不明で、
市場では追加措置が出る懸念が燻っています。

追加制裁と報復合戦が高じてくると
個人的に怖いのは、ロシアによる白金族(プラチナとパラジウム)の輸出制限が
報復措置に盛り込まれるのではないか
ということです。

特にパラジウムはロシアが世界一の生産国であり、
南アと合わせると二か国で世界供給量の85%を占め、
ロシア単独でも第二位である南アの2倍弱とダントツです。

以前にも書いたことですが、基本的に貴金属市場は連動して動くので、
金市場に取り組む者にとっても他市場のこととして
見過ごすわけにはいかなくなる可能性が高いと見ています。

実際、クリミア問題が発生した年初の頃から、
将来の入手困難を先読みしたと見られるパラジウム高が継続しており、
容易には終焉しそうにないこの問題が
貴金属相場に長期的効用を持つファンダメンタルズになりつつある気がします。

金相場においても長く続いた調整終焉の気配がテクニカル的に漂う中、
上記で懸念していることは金の反転上昇開始時期とも辻褄が合う気がします。


<Spot Palladium 週足> この上昇相場はまだ若いと見る
↓クリックで画像拡大↓
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中段保合いを上抜けたばかりの相場はまだ若く、まだ伸び余地があると見ます。


<Spot Gold 日足> 逆三尊...右肩は既に決まったと見る
↓クリックで画像拡大↓
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逆三尊は右肩が形成されるとその後は勢いよく上がっていくパターンです。
このことは前回記事で述べました。

右肩は下降ウェッジを上抜けており、セオリー通り順調に動いています。

いつものことですが、
金相場の強気を支援するファンダメンタルズが出て来ると、
不思議に強気のチャートパターンが示現してくるもの
でもあります。

では、ロシアから逃げた資金はどこに行ったか?

他のBRICS諸国の中で、とりわけ中国がその受け皿になっているとのことです。
(以下上海株チャート参照)


<上海A株指数 日足> ロシアから抜かれた資金が流入
↓クリックで画像拡大↓
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上海株の上昇はロシア株の下落と時期もピッタリ合い、
どうやら上記は裏付けられているようです。

インドと一、二位を争う程の金嗜好性が高い国である
中国が潤って得たお金が金市場に向かう可能性は非常に高いとも思え、
その視点からも金相場の先行きは明るいと見て良いのではないか...そんな風に見ています。

上記の"チャートパターン"は、相場の先行きを占う上で非常に便利なテクニカル分析手段です。

相場が描く絵をチャート上で見るだけで、
目先のトレンドが読めたり理論目標値まで計算出来たりします。

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簡単に理解出来て、その後の金相場がきっと透けて見えるようになります。



 




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2014/08/13 20:12
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