金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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今年に入ってからの金相場は強気モード継続中ですが、今回の急騰で印象的な現象がいくつかあります。

<Spot Gold 週足>
2016-02-23.png


1)    上値抵抗線①~③のうち、①と②を超えた(現在③で打たれている)

2)    週足の一目均衡表の雲の上に出た

3)    長期下落トレンドの途中につけた直近高値を二つも一気に抜き超えている


果たしてこれで2011年9月6日天井(1920.44ドル)以降の下落トレンドは終焉したのでしょうか?
その可能性がなくはありませんが、まだその確認には至りません。

その見方に自信が持てるためには、2015年1月22日(1306.59ドル)を先ずは抜き超える必要があります。

この高値は、前17ヶ月サイクル天井であり、昨年の12月3日(1046.25ドル)以降入っている新17ヶ月サイクルがそれを抜き超えると、その見方に向けて一歩前進すると思います。

ただ、重そうに垂れている一目均衡表の雲が下に引っ張り易くも見えており、目先はここをどう過ごすかが
注目され、ここは下げ始める前に更なる高値更新が見たい場面です。
 
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金相場は2月に入って、大方の予想外に力強い動きを見せています。
言うまでもなく金相場は、2011年9月6日(1920.44ドル)の直近大天井以降、上値と下値の両方を一貫して切り下げてきました。
いわゆる下降チャンネルの中に年単位の時間で閉じ込められていた相場でしたが、今月そのチャンネルから遂に頭を少し出しました(以下チャート参照)。

【Spot Gold 週足】 長い下降チャンネルから頭を出した280213a.png
頭を出したとはいえ、まだ完全に抜け出ているわけではなく、中期サイクル(プライマリーサイクル:15~21週)の天井圏にあるので、目先は同サイクルの底打ちが起こることは間違いありません。
問題はその下げが浅く済むか、それとも深くなって元の下げトレンドを更に続行するか否かです。いずれにせよ、この下降チャンネルから頭一つにせよ抜け出したのはチャンネル形成以来初めてです。
長期間続いた調整相場の終焉が近いことを示唆していると思います。
あるいは、未確認ながらも既に第二8.33年サイクルが既に底を打っていたなどということも、今後の動き方次第では結論される可能性もあります。
本来の時間軸観察では、現行第二8.33年サイクルは、現在の第三34ヶ月サイクルの中の、前半17ヶ月サイクルが底打ち局面にあり、これが底を打てば次は後半17ヶ月サイクル(第二8.33年サイクル最後の17ヶ月サイクル)の天井に向かう動きが想定されている場面です(以下チャート参照)。
【Spot Gold 月足】 最終17ヶ月サイクルの天井打ちか or 280213b.png

今年に入ってから1月2月と連続陽線が立っている状態です。特に、未確定ながらここまでの2月足の陽線サイズの大きさが目立ちます。
もし、今月の残り時間で2015年1月高値(1306.59ドル)を上抜くようなことが起これば、第二8.33年サイクルは昨年の12/3(1046.25ドル)で底を打っていたということになると思います。
本来であれば、第二8.33年サイクルはまだ最後の17ヶ月サイクル丸ごと一つ分の時間を残していますが、17ヶ月は許容誤差(オーブ)の範囲内でもあるからです。
しかし、今はまだ最終17ヶ月の天井に向かう時間であることに過ぎない可能性もあり、もしその通りであれば金相場は、今後まだ10カ月以上は中長期的に下げモード続行ということになります。
2月12日現在、今月はまだ半月分以上の時間を残しており、どちらの展開になるのかが気になります。
 
原油価格の下げばかりが騒がれる中、これを凌ぐ下げ方を見せているのがXAU(北米金鉱株指数)です。

まさに"叩きつけ"であり、原油相場どころではない"ゼロ"に向かうような動きです。

金鉱株は話題性的に地味なので巷ではあまり語られませんが、当欄においては黙って通り過ぎるわけにはいきません。

何故なら、金鉱株指数は金相場の先行指数と言われているものだからです。

【北米金鉱株指数 月足】 1985年まで遡っても現在値より低数値はどこにも見当たらない
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北辰物産DIASで覗けば、一画面の中で1985年まで遡れますが、現在値が最も低数値であることが一目で分かります。

ご覧の通り、XAUはまさに歴史的な低水準です。

しかも下げっ放しの未反転状態であり、今日までなかなか金価格が反転上昇しなかった道理が見える気がします。

ただ、逆に言えばあとは反転上昇するしかないわけでもあり、後の金価格上昇に使われる莫大なエネルギーが蓄積中であるように見えます。

XAUの月足チャートを見て、その反転が確信出来る時は、恐らく金相場の現行第二8.33年サイクルが底を突く時でしょう。
 
円建て金相場は、これまでドル建て金相場の下げ方よりも比較的緩やかでした。
その理由は言うまでもなく円安の作用が効いていたことでしたが、ドル円にもサイクルがあります。

2015年の一年間は、ドル円の5.5年サイクルの天井圏(円安の極み)で滞空していた状態にありました
(以下チャート参照)。

<ドル円 月足> 現行16.5年サイクル
280122a.png

金の25年サイクルに対し、ドル円相場は16.5年サイクルです。
金の8.33年サイクルに相当するのは、ドル円相場では5.5年サイクルです。

2011年10月31日(75.57円)以降、今日まで4年以上かけて進んできた円安幅は50.27円でしたが、多少の誤差はあるものの、あと1年半以内に底(円高の極み)に到達しなければいけない時間帯に入っていると思われます。
これが現在見ている円高現象です。

今から一年以上かける円高の時間帯がドル建て金の第二8.33年サイクルの底に向かう時間帯と重なるのは、円建て金相場にとってちょっと心配です。

円高も緩やかな進行であって欲しいと願いたいものですが、それは相場が決めるところです。





<Spot Gold 月足> 8.33年サイクルの底打ちもまだ1年以上先か
280122b.png

まあ、3~4ヵ月後に現行17ヶ月サイクルが底を打てば、一旦は短期間ながらも金の上昇時間が出来ますが、
基本的に金相場は2017年の第二4半期頃まで第二8.33年サイクルが底打ちしない可能性を観ています。

それまでの間、円高トレンドがどのようにどの程度作用するかは分かりませんが、ある程度の下値は覚悟しておくに越したことはないでしょう。

どうかこの先下げても緩やかでありますように!
遂にFRBは利上げに踏み切りました。

今後も段階的に少しずつ利上げを重ねていくものと推察しますが、米国はこれまでも金融緩和(利下げ) と金融引き締め(利上げ)を繰り返してきました。

因みに前回の引き締め開始は2004年6月(1% ➡ 1.25%)でしたが、これが2006年6月(5% ➡ 5.25%)まで続きました。

そこで一旦打ち止めになった後、翌2007年夏には後のリーマンショックの引き金にもなったサブプライムローン破綻という悲劇が起こったことはまだ読者諸氏の記憶の中に留まっていることと思います。

この時、金価格はこれを材料に急騰を開始しました(以下チャート参照)。

<Spot Gold 日足 2007年秋相場> 利上げ後のサブプライムローン破綻は金価格を押し上げた
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巷では、「今回の利上げで金の上値を抑えていたが材料出尽くし、2016年以降の金は立ち直る。」などという意見も聞かれますが、私の見方は2017年第一四半期頃までは引き続き弱気です。

その理由は、現在が第二8.33年サイクルの底打ち時期としてまだ時期が早過ぎることであり、詳細は最近の投稿記事「弱い金相場と時代の潮流」で述べた通りです。

ファンダメンタル的にも最近の金相場が急騰として反応するのは、ほぼ大きな金融有事勃発時だけです。


以前から「いずれFRBは確実に利上げする。問題はタイミングだけだ。」などと予告していた内容が実現したことで、投資家が待望していた結果を簡単に見せてくれるほど、今の金市場はシンプルではありません。

最近のギリシャ危機についても同じように事前の状況解説が多過ぎ、全くサプライズ性がなかった点が
金相場にとって追い風にならなかったのです。

ただ、毎回米国の利上げ以降で興味深い事実は、何度か小刻みに利上げを重ねた後、不思議に大きな金融有事が起きていることです。

例えば、1994年2月からの金融引き締め以降も何度かに亘る利上げ後、1997年にはアジア通貨危機が起こっています。

ただ、アジア通貨材料はドル建て金相場が動意づく内容でもなく、この時の金価格は上向きませんでした。

もう一つ、サイクル論の視点からでは、旧25年サイクルが底値模索時間帯(1999年8月に底打ち)に入っていたために下向きの動きを止められないことでした。

では、今回の利上げ以降、この先はどうでしょう?

現在は第二8.33年サイクルの底値模索時間帯に入っていますが、まだもう一つの後半17ヶ月サイクルが始まってもいない段階です。

つまり、第二8.33年サイクルが底打ちするであろう2017年初頭まで、今回を皮切りに利上げを重ねていく時間がたっぷり残っているということです。

実際に2017年までに利上げが進み、その後同サイクルの底打ちに合わせるように金融有事が起こると、
金価格は急騰する可能性があると思います。


<Spot Gold 月足> 第二8.33年サイクルの底打ちは2017年第一四半期頃か?
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1997年、2007年、そして次は2017年???

FF金利が上がった"7" の年には金融有事が起こるのでしょうか???
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