金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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原油価格の下げばかりが騒がれる中、これを凌ぐ下げ方を見せているのがXAU(北米金鉱株指数)です。

まさに"叩きつけ"であり、原油相場どころではない"ゼロ"に向かうような動きです。

金鉱株は話題性的に地味なので巷ではあまり語られませんが、当欄においては黙って通り過ぎるわけにはいきません。

何故なら、金鉱株指数は金相場の先行指数と言われているものだからです。

【北米金鉱株指数 月足】 1985年まで遡っても現在値より低数値はどこにも見当たらない
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北辰物産DIASで覗けば、一画面の中で1985年まで遡れますが、現在値が最も低数値であることが一目で分かります。

ご覧の通り、XAUはまさに歴史的な低水準です。

しかも下げっ放しの未反転状態であり、今日までなかなか金価格が反転上昇しなかった道理が見える気がします。

ただ、逆に言えばあとは反転上昇するしかないわけでもあり、後の金価格上昇に使われる莫大なエネルギーが蓄積中であるように見えます。

XAUの月足チャートを見て、その反転が確信出来る時は、恐らく金相場の現行第二8.33年サイクルが底を突く時でしょう。
 
円建て金相場は、これまでドル建て金相場の下げ方よりも比較的緩やかでした。
その理由は言うまでもなく円安の作用が効いていたことでしたが、ドル円にもサイクルがあります。

2015年の一年間は、ドル円の5.5年サイクルの天井圏(円安の極み)で滞空していた状態にありました
(以下チャート参照)。

<ドル円 月足> 現行16.5年サイクル
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金の25年サイクルに対し、ドル円相場は16.5年サイクルです。
金の8.33年サイクルに相当するのは、ドル円相場では5.5年サイクルです。

2011年10月31日(75.57円)以降、今日まで4年以上かけて進んできた円安幅は50.27円でしたが、多少の誤差はあるものの、あと1年半以内に底(円高の極み)に到達しなければいけない時間帯に入っていると思われます。
これが現在見ている円高現象です。

今から一年以上かける円高の時間帯がドル建て金の第二8.33年サイクルの底に向かう時間帯と重なるのは、円建て金相場にとってちょっと心配です。

円高も緩やかな進行であって欲しいと願いたいものですが、それは相場が決めるところです。





<Spot Gold 月足> 8.33年サイクルの底打ちもまだ1年以上先か
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まあ、3~4ヵ月後に現行17ヶ月サイクルが底を打てば、一旦は短期間ながらも金の上昇時間が出来ますが、
基本的に金相場は2017年の第二4半期頃まで第二8.33年サイクルが底打ちしない可能性を観ています。

それまでの間、円高トレンドがどのようにどの程度作用するかは分かりませんが、ある程度の下値は覚悟しておくに越したことはないでしょう。

どうかこの先下げても緩やかでありますように!
遂にFRBは利上げに踏み切りました。

今後も段階的に少しずつ利上げを重ねていくものと推察しますが、米国はこれまでも金融緩和(利下げ) と金融引き締め(利上げ)を繰り返してきました。

因みに前回の引き締め開始は2004年6月(1% ➡ 1.25%)でしたが、これが2006年6月(5% ➡ 5.25%)まで続きました。

そこで一旦打ち止めになった後、翌2007年夏には後のリーマンショックの引き金にもなったサブプライムローン破綻という悲劇が起こったことはまだ読者諸氏の記憶の中に留まっていることと思います。

この時、金価格はこれを材料に急騰を開始しました(以下チャート参照)。

<Spot Gold 日足 2007年秋相場> 利上げ後のサブプライムローン破綻は金価格を押し上げた
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巷では、「今回の利上げで金の上値を抑えていたが材料出尽くし、2016年以降の金は立ち直る。」などという意見も聞かれますが、私の見方は2017年第一四半期頃までは引き続き弱気です。

その理由は、現在が第二8.33年サイクルの底打ち時期としてまだ時期が早過ぎることであり、詳細は最近の投稿記事「弱い金相場と時代の潮流」で述べた通りです。

ファンダメンタル的にも最近の金相場が急騰として反応するのは、ほぼ大きな金融有事勃発時だけです。


以前から「いずれFRBは確実に利上げする。問題はタイミングだけだ。」などと予告していた内容が実現したことで、投資家が待望していた結果を簡単に見せてくれるほど、今の金市場はシンプルではありません。

最近のギリシャ危機についても同じように事前の状況解説が多過ぎ、全くサプライズ性がなかった点が
金相場にとって追い風にならなかったのです。

ただ、毎回米国の利上げ以降で興味深い事実は、何度か小刻みに利上げを重ねた後、不思議に大きな金融有事が起きていることです。

例えば、1994年2月からの金融引き締め以降も何度かに亘る利上げ後、1997年にはアジア通貨危機が起こっています。

ただ、アジア通貨材料はドル建て金相場が動意づく内容でもなく、この時の金価格は上向きませんでした。

もう一つ、サイクル論の視点からでは、旧25年サイクルが底値模索時間帯(1999年8月に底打ち)に入っていたために下向きの動きを止められないことでした。

では、今回の利上げ以降、この先はどうでしょう?

現在は第二8.33年サイクルの底値模索時間帯に入っていますが、まだもう一つの後半17ヶ月サイクルが始まってもいない段階です。

つまり、第二8.33年サイクルが底打ちするであろう2017年初頭まで、今回を皮切りに利上げを重ねていく時間がたっぷり残っているということです。

実際に2017年までに利上げが進み、その後同サイクルの底打ちに合わせるように金融有事が起こると、
金価格は急騰する可能性があると思います。


<Spot Gold 月足> 第二8.33年サイクルの底打ちは2017年第一四半期頃か?
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1997年、2007年、そして次は2017年???

FF金利が上がった"7" の年には金融有事が起こるのでしょうか???
北米金鉱株指数は金価格と綺麗に連動しています(以下二枚のチャートを比較参照)。
それ故に両社のチャート形は互いに酷似しています。

同時に、同指数は金相場の先行指数として参考にされているものですが、これを週足で見ると現在値の3倍近い高数値のところに開き窓があります。

窓が開いているということは、いずれはその水準まで同指数が戻る可能性が高いことを示唆しており、その時は金価格も当時の水準まで戻る可能性があると思います。


【北米金鉱指数 週足】 随分と高い位置に開き窓が存在する
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但し、現在の金価格は第二8.33年サイクルの終盤に差し掛かっており、戻るとしても現在向かっている
第二8.33年サイクルが底を突いた後の話になるでしょう。

同指数に窓が開いた日は、金相場が1500ドル割れを起こした2013年4月12日でした。


【Spot Gold 週足】 2013年4月12日は金価格が1500ドルを割れた日
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将来、金相場がこの窓埋めで終れば第三8.33年サイクルは弱気でしょうが、そこで頭打ちにならず、続伸して行けば金相場は1920ドル超えの可能性もあるでしょう。

しかし、とりあえず現在は第二8.33年サイクルの底打ち局面と辛抱して向き合う相場であると観ています。
5年半サイクルの天井期にありながら全然下がり始めないドルが邪魔をし、強含みしない金相場です。

数年前に起こったユーロ危機は金にとって強材料でした。
しかし、その後のギリシャ危機では金は上がりませんでした。

また、リーマンショック時も株に遅れて益出しの利確に暴落したものの、それ自体は金に強材料として働きましたが、今夏に起こったチャイナショックには金相場はほぼ無反応でした。

2001年の9.11の時は、反騰幅は13ドルと僅かでしたが一応は上げ材料となりました。
この出来事は、その後の金相場の上昇トレンドを決定付ける切掛けにもなりましたが、最近起こったパリのテロに金相場は全く反応しませんでした。

過去に比べ、今は金相場に資金が入ることがあたかも不都合であるかのようです。
何が起こっても金価格が上がらない現状は何故でしょう?

もしかすると、数年前と比べて今の金融環境が段々変化しているからでしょうか?

時代は徐々に電子マネーに向かっているように見えます。
そうであれば、金というものの存在はしばし邪魔になるかも知れません。

電子マネーは、当初SUICAやPASMOなどのようなカードへのチャージ型から始まり、最近はTUTAYAのTポイントカードにも現金チャージ可能型のものが出てきました。
時代はドンドン電子マネーを推奨しているかのようです。

本格的なものとしては、ビットコインやモナーコイン、またリップルなどのようにコンピュータ上に存在する形態のものへと進化しています。
次は通貨が私たちの体の中にでも入るのでしょうか。

ご存知のようにそれらの仮想通貨は取引相場が既に存在していますがまだ普及しきっている状況ではなく、最終段階に至るまでに今しばらく時間を要するでしょう。

それまで金はゆっくりと弱含みなのかな???


<BTC/JPY> ビットコイン/円相場 日足
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金を買いまくっても値が上がらないのは、金買いに対してわざと失望感を演出しているのかも知れないと考えれば辻褄が合う気もします。

既にレフトトランスレーションが確定している金の第二8.33年サイクルの底打ちまでにはまだ1年強はあり、少なくともそれまで金は弱いと見ておかねばならないかも知れませんね。

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【Spot Gold 月足】 第二8.33年サイクルの底打ちにはまだ早い
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第二8.33年サイクルの起点から横軸を数えると、明らかに底打ち時期にはあと少しだけ時間が必要であるよう見えます。

それまでの反騰局面は中期的に戻り売り場面になるということなのでしょう。
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