金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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今夏の殆どの期間に亘り、1000トン近辺の史上最高水準を滞空していたファンド勢によるNY金の買越残数は、10月に入って一気にかなり減少しました(以下の推移表参照)。

281020a.png

<Spot Gold 日足> 安値更新無しで5/30時よりもファンドの買越残水準が減っている
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直近の最高値は7/5発表の979トンですが、その直後にもう少し値を上げているので、恐らく一時1000トンを超えていたのではないかと思います(数字の発表は毎週火曜日)。

その後の高水準における滞空期間が3ヶ月も続き、10月に入って一気に約300トンの減少です。
発表された最高値の979トンからだと実に379トン減。

6月に入って上げ始める前の水準までファンドの買越残が解消されれば、まだ完全に警戒は解けないものの新規買いはかなり入り易くなってきたのではないでしょうか。

ファンドの買越残が重くなると上値は重くなり、一旦彼らの買いポジション手仕舞いが一巡しないと相場の再上昇➡高値更新も起こり得ません。

さて、ここからどうなるでしょう。
この後に期待です。281006c.png

見事に定義通りです。
金相場はいつもテクニカル的に教科書のお手本のような値動きを見せることが多く、見易い市場ですね。
 
現在最も気になるのは、金価格の先行指数と言われる北米金鉱株指数(XAU)の日足チャート上でいくつも見える窓です。

<XAU 日足> XAU日足はいつも窓だらけ
281012a.png

最も低い位置にある窓は、1月から上げ始めた殆ど底値に近いものです(上図参照)。
このことは、いずれそのポイントまでXAUが下げて来ることを示唆しており、基本的に金価格もその動きに連れて同じ方向に動くということですが、窓を埋めても、窓が出来た時の金価格まで下げて来るとは限りません。

<XAU 月足> 日足の窓を全部埋めたら月足はW底か?
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XAUは2010年12月天井以来下げ続けて今年の1月に底を打ち、そして直近の8月高値まで上げてから現在は再び下方に反転していますが、このまま下に開いている日足の窓を埋め続けて行くかも知れません。

一番下の窓が埋まって直ぐに上方反転すれば綺麗な面合わせのダブル底が出来ますが、これが実現すればその後は金価格の先行指数といわれるXAUが力強く牽引する金価格の動きになるかも知れません。


<Spot Gold 月足 2008年> 更に細分化された 第1~5波 及び A~C波
281006c.png

見事に定義通りです。
金相場はいつもテクニカル的に教科書のお手本のような値動きを見せることが多く、見易い市場ですね。
 
エリオット波動論という相場の見方があります。
相場の世界全般に適用される概念であり、相場の価格変動には一定の「秩序」が存在することをラルフ N.エリオット氏という人が提唱したためにこの名がついています。



「秩序」の中には、次の波ではどこまで伸びるかなどの数字的概念も含まれるのですが、話しが長くなるため、ここではその点については触れません。
相場がどういうリズムで推進していくのか、今回はその形だけを示したいと思います。

281006a.png

エリオット波動論においては、上図のような上昇相場は"上昇三波"と"修正二波"とに分けて定義されています。

そして上昇出発点から天井に至るまでの第1波~第5波までを「推進波」といい、天井から下落するA波~C波までを「修正波」といい、その中の一つの波動は更に同じ定義の下で、同様に上昇三波と下落二波に細分化されるのです。

商品相場においては第5波が最大になる特徴があるともいわれています。

これがエリオット波動論によって定義された波動形の基本であり、実際の相場の波動は確かにこのような進行をしているから面白いものです。

実際の相場をエリオット波動論の定義に当てはめると、こんな風に見えないかとも思うのですがどうでしょう?


<Spot Gold 月足>  やはりこの先は大上昇か?
281006b.png

大きな絵として現在の金相場を眺めると、昨年の12月3日(1046.25ドル)は、もしかするとエリオット波動の第5波の始点となっているかも知れず、上図は辻褄が合う見方だと思います。

この中の第1波だけを抽出してクローズアップしてみると、これもまたエリオット波動論の定義に則して綺麗に見えます(以下チャート参照)。


<Spot Gold 月足 2008年> 更に細分化された 第1~5波 及び A~C波
281006c.png

見事に定義通りです。
金相場はいつもテクニカル的に教科書のお手本のような値動きを見せることが多く、見易い市場ですね。
 
かなり前にも本欄に投稿したと思いますが、東京金週足の足取りが、今も尚2008年時のドル建て金相場の週足チャートに酷似しています(以下二枚のチャート参照)。

【東京金 週足】
280924a.png

【Spot Gold 週足 2008~2009年】
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双方ともチャートパターンは逆三尊であり、二枚のチャート上で各々の対応ポイントに同じ番号を付していますが、左半分の(1)~(10)、そして右半分の ①~⑩ を辿ればその足取り(リズム)は互いにそっくりであることがよくわかると思います。

右半分に着目し現在地点が⑩であるなら、次は⑪へ上昇か???
これを「相似形相場」または「再来相場」といいますが、金相場では頻繁に見られるため、チャートを毎日眺めていると誰でも気付くことが出来ます。
 
以前の投稿では、ドル建て金相場は、65ヶ月移動平均線と月足の雲の下限ライン(先行上限)が同水準で重なりながら覆い被さっているために上値を抑えられ易いとのコメントを致しました。

【Spot Gold 月足】 65ヶ月移動平均線と雲の下限線
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もう一つ気になるのが、NY史上におけるファンド勢の買越し残が1000トンに迫る史上最高水準(2016年9月6日発表の数字で954トン)において、依然高止まりしたままであることです。

これはNY先物市場における買玉数から売玉数を引いた数字のことで、買玉の数は(当然ですが)売って閉じることによって減少します。

つまりNY金市場において買越し残高が多いということは、それだけの売り浴びせ予備玉が存在しているということであり、遅かれ早かれどこかである程度の下げは見ないといけないでしょう。

ただ、それが大急落的な下げになるかどうかはまた別な話です。
買玉が少しだけ減り、すぐさま再び上げ直すパターンだってあります。

相場が天井圏に来たことを示唆する買越し残の数字は年々大きくなっていくものです。

それが300トンだった時代もあり、400トンから500トン、800トンへと変化してきたものですので、1000トン水準になったからという理由だけで、今ここで大急落のポイントを迎えたと言い切れるものではありません。

ただ、現在はこれまで到達したことのなかった新たな高水準ですので、警戒すべきところに来ていることは間違いなく、ある程度の買玉の掃き出しはこの先どこかであるでしょう。

これを一旦リリースしないことには、その後の上昇にも勢いがつかないのではないかと思う程の高水準なのです。

【Spot Gold 日足】 5月に231トンだけ買越し残が減った後、7/6まで再び高値更新
280916b.png

ご覧になってお分かりの通り、今年は5月に入っていきなり急落に見舞われました。

この時、急落前の5/3には842トンあった買越し残は、下落が止まった5/31の時点では611トンと231トン減らしており、これでも結構な高水準でした。

しかし、ここから金相場は猛反発して7/6まで高値を更新し、この時点での買越し残は979トンまで更に増えています。

問題はこの時以降、相場が上げ悩んでいること。
しかも買越し残数が"減少"と呼べる程に減少しておらず、9/6時点においてまだ954トンです。

上記した上値抵抗線の存在とも辻褄が合うこともあり、やはりどう見てもどこかで急落の警戒をしておくに越したことはないと思います。
 
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