金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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前回記事の続編です。
金相場が随分と下げた後で、何気なしにそのチャートだけを見ていると値頃感は出て来るでしょう。
ただ、相場は値が崩れ始めてから一段下げだけで終ったという相場はあまり記憶にありません。
概ね下げ相場は最低でも二段以上で下げます。
今回本格的に下げ始めたのは、米国大統領選挙の結果が見え始めて吹き上がった11/9以降でした(以下チャート参照)。

【Spot Gold 日足】 金は下げ止まったのか?⇒ No!
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【北米金鉱株指数 日足】 下窓を先に埋めそうな感じ
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金鉱株指数は上にも下にも窓が開いてますが、前回投稿記事から少しだけ進んだ状況を見ると、やはり下向き継続の様子です。

この金鉱株指数が金相場に連動する事実を考慮すると、途中で反騰は恐らくあろうものの、窓が埋まるかなり下値の位置に相当する水準まで金価格も下げ止まらないのではないかと見る方が自然である気がします。
 
金価格の先行指標としてその位置づけを持つ北米金鉱株指数は、日足チャート上で上も下にも窓がいくつか開いています。

【XAU 日足】
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北米金鉱株指数と金価格は基本的に連動します。
いずれ窓を埋めるという視点からでは、北米金鉱株指数は下の窓を埋める水準までは下がるということであり、
金価格もその動きに連れて目先はまだもう少し下がると見ざるを得ません。

したがって金価格はまだ下値のメドがついていないように見え、意外と深いところまで押してからの出直りに期待です。

ただ、ここまで下げてきた動きの中で既に上にも窓が存在しており、一度下値のメドがつけばその後は非常に魅力的な買い相場になることが予想されます。

それまで金価格は今しばらくの辛抱を強いられるようです。
 
金相場が基本的に米ドルと反相関関係にあると語る人は多いと思いますが、ユーロのサイドに立ってその裏返しで語る人の数はかなり減ります。

基軸通貨米ドルに次ぐ使用人口を誇る通貨ユーロは市場においてドルに次ぐ存在感があり、金相場にとってもその影響は軽視出来ません。
今の時代、カギは米ドルばかりではありません。

ユーロ・ドル相場において両者はシーソー関係ですから、当然に米ドルが安ければユーロが高くなり、米ドルが高ければユーロが安くなります。

<金・ドル・ユーロの基本関係>

  米ドル高  ←→ ユーロ安(この時は金価格安)     

米ドル安  ←→ ユーロ高(この時は金価格高)  

...ということです。
    
【ユーロ・ドル 週足】
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【Spot Gold 週足】
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上の二枚のチャートを見れば、ほぼ同じ上下動リズムで動いているのがよく分かります。
つまり通常時のユーロに焦点を当てれば、金価格と通貨ユーロは順相関関係です。

但し、ユーロ圏経済に衝撃が走ったりする時にはこの関係が崩れることもあります。
その時ばかりは米ドルと金価格が順相関関係になることもありますが、ドル、ユーロそして金の相場動向については基本的に上記の関係です。
 
米ドルが国際金価格(ドル建て)と基本的に反相関関係にあることは周知の事実ですが、そのドルが結構な高値圏に来ています(以下チャート参照)。

【ドル指数 月足】 数値100ポイント
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米ドルの強弱を測るための「ドル指数」なる概念がありますが、80年代後半以降、概ねドル指数100ポイントをやや超えるの水準は、高くなり過ぎたドルがそろそろ反転修正に入り出すポイントでした。

ドルは今丁度100ポイントに到達したところであり、ここから先のドル高余地は限定的ではないかと思います。

しかも月足チャート上で見える窓が開いており、いずれはこれを埋める方向(すなわち同指数下落)に反転するであろうと思われますが、今しばらく高値圏での揉み合いが続く可能性もありますので早合点は禁物です。

本格的に窓埋めに向かい出した時が金相場の出直り局面になるでしょう。
 
注目された米国大統領選挙はドナルド・トランプ氏(共和党)の勝利となり、8年間に及んだ民主党政権から共和党政権への回帰という結果になりました。
金相場に対する上昇期待という視点からに限り、他のことはともかく今回の大統領選挙において共和党が(誰がではなく)勝利した結果を当欄は歓迎する立場です。
僅かな例外を除き、概して金相場は共和党政権下の方が力強く動く傾向があるからです(以下資料参照)。

【Spot Gold 月足1993~現在】 民主党政権下の金相場は強烈な急落と長い低迷期間が特徴的
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【Spot Gold 月足1969~1996】 
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民主党政権下の金相場は、金の7~8年サイクルにおいて初期の頃には派手な大上昇相場を見せることもあるようですがその上昇期間は短く、大天井後から同サイクル底打ち時間帯までの残り期間については、非常に長い弱気相場を作る傾向があるようです。

あるいはビル・クリントン政権下の8年間のように最初から最後まで低迷することもあり、いずれにしても民主党政権下における金相場は低迷する期間が異様に長いという印象があります。

この8年間のオバマ政権も民主党でしたが、2011年9月6日天井(1920.44ドル)以降、4~5年も高値更新せず低空飛行した金相場は近年では例がありません。

今回の米大統領選において共和党が勝利したことは弱い金相場の終焉と見做し、今後強い金相場の時間帯が戻って来るシグナルと当欄では捉えています。
 
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