金価格と反相関関係にあるドル指数が拡大三角保合い(ロルッソーの5ポイントリバーサル)を形成していると、前回及びそれ以前の渡航記事で述べてきましたが、今もその見方に変化はございません。
今回はもう一つの見方、エリオット波動からでも同じドル指数チャートを眺めてみたいと思います。
以下をご覧下さい。
<ロルッソーの5ポイントリバーサル> 定義は6/15投稿記事を参照

前回投稿時からやや進行し、ドル指数最高ポイントの1月を基点にして今月のローソク足が9本目安値の月に当たっています。
通常なら9本目底、つまりドル安の極みの可能性を述べたいタイミングですが、ロルッソーの5ポイントリバーサルの理論上、まだ下値サポートラインを下抜けていないので、それを下抜けるようなドル安がこの先まだ待っているということになります。
したがってこの先もドル安はまだ継続し、反相関関係の金価格の高騰が見込めると考えます。
次にエリオット波動から見るドルの今後ですが、その前にエリオット波動の定義を記しておきます。
<エリオット波動とは>
上図の定義のようにドル指数週足チャートを分析すると以下のようになります。
<ドル指数週足 エリオット波動 ①> 大まかに見た場合

天井値までの推進波はセオリー通り5波で構成されており、各々の波動を更に因数分解すると以下のようになります。
これで見ると、今後形成される波動としてはまだ大きなC波が残っていると思われます。
このC波がなければ、ロルッソーの5ポイントリバーサルも理論通りに下抜けしないはずです。
<ドル指数週足 エリオット波動 ②> 更に細かく見た場合もエリオット波動

ここまで出来ている波を因数分解すると、①のチャートで大きく眺めた場合の各波の中もエリオット波動が見つけられますので、やはり上記の見方は正しいと思います。
つまりエリオット波動から見た場合とロルッソーの5ポイントリバーサルと見立てた場合のドル観測論はとても相性が良く、どちらから見てもやはりドル安(=金高)見込みという結論になります。
<Spot Gold 月足> 金相場は第5波形成の始動