金先物投資家 マサアキ 公式ブログ ゴールドマーケットナビゲーター

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1961年生まれ。名古屋市出身。九州大学卒業。
某名門外資系企業勤務時代に先物取引に出会い、プラチナ先物取引でわずか2ヵ月で150万円を600万円に運用。
後に金先物で600万円を7000万円まで運用。現在、資産1億円以上の富裕層向けに金投資コンサルティングを展開。 ゴールドマーケットナビゲーター(ブログ・メルマガ)を運営し個人投資家に無料で情報を配信中。

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少なくとも2013年末時点まで、金の25年サイクルは三位相パターンで進んでいるという想定で観測していました。

それは、2013年6月30日(Spot ベース:1180.30ドル)と同年12月31日(1182.65ドル)が、第二8.33年サイクルの前半4.17年サイクルの底値時間帯で綺麗なWボトムを形成していたためです(以下チャート参照)。

【Spot Gold月足 1999~2013年】 2014年当初の見方(現在は既に無効となっている)
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二番底が一番底の安値を更新しておらず、形状的には申し分のないWボトムでしたが、意外にもこれは崩れてしまいました。

よって新たなシナリオを模索するに至りましたが、悩ましいのは25年サイクルが三位相パターンと引き続き見ると、第二8.33年サイクルがレフトトランスレーションになってしまう点です。

第二8.33年サイクルがレフトトランスレーションになると何が不都合かといえば、同サイクルの底打ち時には2008年10月24日(680.80ドル)を下抜くことになるという点です。

これだと現在の金の25年サイクルは2011年9月の1920.44ドルで確定的になり、25年サイクル自体がレフトトランスレーションになって、最後は現行25年サイクル起点の252ドルさえ下回る安値で現行25年サイクルを終わるシナリオが描けてしまいます。

正直、このシナリオには抵抗感を覚えます。
何故なら、第二8.33年サイクルは2015年末を通過した時点で既に7年を経過しており、同サイクルの底打ち時間帯にありながらも、下げ角度が緩いことに加えて680.80ドルから400ドル以上も上値を滞空しているからです(次のチャート参照)。

【Spot Gold月足①】 この見方はまだ正式には無効と出来ないが...
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このように25年サイクルを三位相パターン(3×8.33年サイクル)にしてみると、結末に違和感を覚えますが、二位相パターン(2×12.5年サイクル)として見たらどうでしょうか(次のチャート参照)?

【Spot Gold月足②】 現在位置はちょうど半値押し水準
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二位相パターンとして見れば、現在は上げ幅の半値押しで前半12.5年サイクルの底打ち局面としての眺めることに強い抵抗感は感じられません。

絵のサイズは大きいですが、ごく普通の押し目局面であるようにしか見えませんがどうでしょう?

2015年11月以降、7/20(1073.03ドル)を割れるか割れないかが、今後の見方を二分するポイントになりそうであり、今月は月末まで緊張する日々が続きそうです。
金相場は800ドルまで下げるとか、いやもっと下げるとか...色々見方や意見は交錯してようですが、
当欄では、25年サイクルが中盤に差し掛かったところでの踊り場局面と見ています。

このことについては過去の私のセミナーでも触れましたし、よくは覚えていませんが当欄(ブログ)でも
一・二度書いたかも知れません。

もう一度繰り返すと、2011年9月6日天井から今日至るまでの調整相場は、今から約40年前の1975年初頭から1976年夏までの2年弱の間に大変よく似ていると思うというところが当欄の指摘ポイントです
(以下チャート上の枠内部分)。

【Spot Gold 月足 約40年前】 相場のサイズが今と違うだけで形がそっくり
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元々金相場は固定されていた1オンス35ドルから放れ、1974年末には195.50ドルという、当時では見慣れない三ケタの天井値を見た後、2年弱の調整期間を経てから更に予期せぬ歴史的大暴騰を見ることになりました。

数字で言えば、1オンス35ドルから3年半で160ドル強上げ、1.7年かけて93ドル強の調整(下落)という動きだったわけですが、その後の暴騰が93ドル下落幅の"よくある二倍返し"...なんて甘いものではなかったところが凄かったのです(次のチャート参照)。



【Spot Gold 月足 長い調整の後の大暴騰】このような吹き上げが今回もどこかであるはず
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その後の天井まで上げ幅たるや、直近調整幅93ドルの実に約8倍です。
チャートを見ると、上げ始めてから最初の2年以上、押し目らしい押し目がなかったことに気付きます。
このよう状況下で相場は途中で急に飛び出すことが多く、その後の上げ方が放物線的になります。

【Spot Gold 月足 現在】 単純に当時と同じ上昇倍率なら7722ドル
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1970年台の場面に現在を置き換えると、その後の上昇倍率(7.85倍)を2011年9月6日(1920.44ドル)から2015年7月20日(1073.03ドル)までの下げ幅の約847ドルに単純に掛けると7722ドルになります。
勿論、今度も同じ倍率で上がると誰も言っているわけではないのでこんな単純な話はありませんが、それは逆に言えばもっと上がるということなのかも知れません。

金の長期サイクル25年のタイムスパンで見る限り、2008年10月から2011年9月までの上昇は非常に大人しいものです。

金に限らず、相場はしばしば熱狂の末に終わります。

金相場が本当に長期的に最期を迎える前には、ビックリする程に吹き上げないと終わらない(終れない?)のではないか...当欄ではそのように今の金相場を見ています。


金価格の先行指数と言われてきた北米金鉱株指数は、2010年12月7日の232.72ポイントを天井に、
今年9月11日の直近安値42.72ポイントまで実に82%もの下げを見ることになりました。

【北米金鉱株指数 月足】 下降ウェッジ(上抜け型)収束か
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ここまで下げるとゼロまではもう直ぐそこです(笑)。

それ位に下げた北米金鉱株指数であり、事実金鉱株が不調の期間中、金価格も全く強気であることは出来ませんでした。

しかし、月足チャートは長い時間をかけて下降ウェッジを形成してきており、それがいよいよ収束してきた場面であるように見えます。

いつも言うように下降ウェッジは上抜け型パターンですので、この見方が間違っていなければ金の12.5年サイクル底打ちのタイミングに合わせるように、金価格は後半12.5年サイクルの天井を目指す長期波動に入ると思われます。

北米金鉱株指数は週足で見ても上に窓はポッカリ開いたままになっており、いずれ上に戻って行くことを示唆しているようです(以下週足チャート参照)。


【北米金鉱株指数 週足】 窓あり
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下降ウェッジを抜けなければ週足の窓には届かず、雲抜けも不可能です。

やはり金相場も今秋がカギを握るか?
来月(11月)のファンドの決算時にどのような動きが出るか楽しみです。


 
昨年の7月から急伸し始めた米ドル指数は今年の3/13に直近最高値をつけてから保ち合いに入り、以降10月まで未だ新高値を見ないままです。

非常にゆっくりとですが、当面のドル天井は徐々にその兆しを見せてきているかも知れません。

【ドル指数 週足】 切り下がる基準線が上値抵抗線か
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1.    雲との関係

1年2ヶ月ぶりに雲に突き刺さってきました(トレンドが変化している可能性を示唆)。


2.    雲の右端の形状

雲の右端は上昇しておらず、もう少し雲の中に深く入ってくると更に右端は丸くなり、雲が捻じれる可能性が濃厚になってきます(弱い兆候がより鮮明になってくる意)。


3.    基準線

急角度で下落(基準線の下落は相場が弱い兆候)しており、上値抵抗線としても機能しているような眺めになっている。

以上が週足レベルで見取れる現象です。 以下に月足です。

【ドル指数 月足】 月足は転換線割れ
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1.    雲からの乖離状況

雲から上に大きく乖離しているので、何らかの形で乖離を解消する方向に動くと思われます。


2.    転換線

10月に月足転換線を割れ、未確定ながらも陰線確定気味の雰囲気です。
同線が上値抵抗線になり易い状況で、少なくとも基準線までの下落は十分に考えられると思います。


3.    基準線

現在、その基準線は下げていないものの上昇もしておらず、ドルが強い兆候は月足チャートからも消えている状況に見えます。

上記の状況から、ドルは少なくとも当面の天井を打っている可能性が大きいと思います。
ドル円の月足を見ても、5.5年サイクルの天井を打っている可能性が見えます。

この先、月足の基準線まで割れていくようであれば、金の12.5年サイクルが底を打った可能性にもより
傾倒出来そうです。
但し2015年10月半ば現在、目先の金相場は一旦の急落を見る可能性があると見ています。


 
波動というのは概ね三つの波で構成されることが多いようです。

市場によって何番目の波が最も強いかが異なると聞きますが、商品相場においては最終第三波が最も強いことが特徴と言われます(以下イメージ図参照)。

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金相場の現行25年サイクルがこの通りに進むのであれば、この先はこんな感じでしょうか?

<Spot Gold 月足> ホップ、ステップ...そしてジャンプ
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現在の世界情勢や経済環境がドンドン悪化こそすれ、決して良好な状況にはないことを考慮すれば、金価格がこんな風になって行く方がむしろ自然であると思えます。

上昇第二波の天井は、第一波の修正幅350ドルの3.54倍伸びてつけました。

この先、金価格が1030ドルまで下がった想定で考えると、2011年9月6日(1920ドル)からの下落幅は890ドルとなります。

そして、もしこの下げ幅890ドルの、単純に前回と同じ3.54倍返しが到来すれば、その水準は4180ドルまで届くことになります。

しかし、金価格がこの道程を辿るなら恐らく3.54倍程度では止まらず、仮にもし5倍返しなら5480ドルという水準に届くことになります。

そろそろ金の25年サイクルは、そのハーフサイクルを終えようとしているのかも知れません。


 
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