けだるい金相場が続いています。
このように強いでもなく弱いでもない相場を見る目は、
「弱い」と見れば更なる下値理論値を模索したくもなります。
実際、金相場は綺麗なダブルボトムを形成したように見えたにもかかわらず、
今はその形が崩れかけているように見えないでもなく、
ダブル底の下抜けを完全に否定することも出来ません。
しかし、そんな際どい条件の中で
今の金相場を肯定的に見ることは出来ないのでしょうか?
いいえ、
サポートしているラインは存在します。しかも状況はもうかなり煮詰まってきています。
(以下、ドル建て月足チャート参照)
<Spot Gold 月足> ボリンジャーバンドとパラボリックライン↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の高性能相場分析ツール「DIAS Pro」を利用しております。
まずボリンジャーバンドからですが、
2012年10月高値からの急落相場はバンドを一気に右に下げました。
こういう相場では、
しばらくバンドの下限線を伝うように動くバンドウォークを暫く続けることが多いのですが、
よく見るとこの時の金相場はそれほど長い間バンドウォークしていたわけでもありません。
むしろ早々にバンドウォークから離脱し、
バンドの中心線と下限線の中間線に
一度は打たれるも二度目はその上に乗せています。それまで1年以上の時間を費やしてはいますが、
上値を志向して一歩先進している姿がここに見えています。
"中間線"に乗せた後も軟調気味だったのは、
同線がまだ下げていたためにその流れに運ばれていたためですが、
同線に乗ってから4ヶ月間、価格は下げながらも一度も同線を割れないで推移してきています。
その
"中間線"を割れないまま、同線は段々下げ止まってきましたので、
次は中心線に向かって伸びる動きが見られる可能性があると思います。
そこで次のサポートラインですが、
過去14年間金価格の下値を支えてきたパラボリックライン(放物線)というものがあり、
ちょうどこれにも支えられている形です(上のチャート参照)。決して強いわけでもないのになかなか下にも進んで行かない理由は、
上記二本のラインによるサポートが効いているためであると見ています。
月足チャートでバンドの中心線に向かう動きが見られたらまた一歩前進です。
現在位置の真上ではまだ中心線は急落していますので、
こういう状況の時に届いても恐らくまた打たれてしまうでしょうが、
もう少し時間を掛けてバンドの収束部分に接近すれば
中心線の上に出られる可能性が広がってくると思います。
ボリンジャーバンドは収束して来ると、上下いずれかの方向に大きく動き出します。ボリンジャーバンドについて詳しくお知りになりたい方は、
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その中でエッセンスを上手くまとめていますので、スンナリと頭に入ると思います。
またその他のテクニカル分析手法も
金に特化して沢山まとめていますので
お役立て頂けると思います。