こんにちは。
マサアキです。
市販本を立ち読みしていると、
4月16日の1321ドルが記念すべき底値だったかのような記述を見ることがあります。
確かに2011年9月6日の1920ドルから見れば
599ドルもの大下げポイントである先々月の1321ドルは、
格的には大底値として申し分の無い安値だと思います。
値幅の大きさだけを見れば...です。
私は、あともう少し下げ余地があると思っています。
そして、底値は今月末辺りを想定しており、
あと2週間位で底に辿り着くのかなという目で見ています。
相場が向かっている先には "目標値" というものがあります。そして、相場は "目標値" に到達しない限り反転してくれません。相場の目標値は、テクニカル的な節目が選ばれます(に相当します)。
ここでいう"節目"というのは、移動平均線や一目均衡表の転換線や基準線、
または、ボリンジャーバンドの上限線や下限線などのことです。
不思議に相場はそれらの
線を跨いで底を打つというような中途半端な状態を作りません。底値はいつも何かの上に乗って終わります。もし、何かを跨いでいるような終わり方をしたら、
それはまだ底に至る途中過程にあると見るべきです。
具体例を実際のチャートで見て下さい。
<Spot Gold 月足 移動平均線> チャート中の二箇所を比較すると違いは明らか↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の「DIAS Pro」を利用しております。
上のチャートはドル建てゴールドの月足です。
左の矢印が指しているのは2008年10月時のリーマン破綻相場が作った底値です。
その安値が40ヶ月移動平均線の上に "きれいに" 乗っているのが見えると思いますが、
底値とはこのように "きれいな" 形を残して確定しています。一方で右の矢印は上述の4月16日安値1321ドルですが、比べてみて如何でしょう?
リーマン底の形を 「xxx線の上にきれいに乗っている」と言うように、
4月16日の1321ドル安値についても同じ表現が出来るでしょうか?
この時の安値は何の上にも "きれい" に乗ってはいません。
むしろ 50ヶ月移動平均線を"跨いで" います。
その終わり方は決して美しくはなく、むしろ醜いです。
現在の金相場が、2008年10月時のように "きれい" な形で、
今からこの先に底値を迎えようとすれば、
予想する底値は1321ドルより下に求めないと無理だと思います。
つまり、私は現在の金相場は1321ドルではまだ底をつけたわけでなく、
この値段より下で調整を終わると見ています。
これが、金相場が今尚下がっている理由だと思います。
金相場が下げている時の下げ止まりメドとしてどういうものがあるのかを知りたいと思う方は、
私の
無料メルマガを読んでみて下さい。
その中で全て具体的に書いています。
では、また。