金相場及び銀相場のチャートを比較して金相場の今後を占う手法があります。
それが以前にも取り上げた強気/弱気ダイバージェンスという概念です。
金相場と銀相場は、殆どのケースで高値と安値を同日につけながら、基本的に同じリズムで動いています。
そして、時として一方は前回の安値(高値)を更新したのに対し、他方はしなかったということが起こったりし、こういう時にその後の相場の見通しが強気だとか弱気だとか言われます。
以下のSpot GoldとSpot Silverのチャートを比較して見て下さい。
<Spot Gold 日足>

<Spot Silver 日足>

金相場と銀相場は共に昨年の9/8に高値をつけています。
そして、注目して頂きたいのは、その後の1/25にも金と銀の価格は高値をつけていますが、金は9/8高値を更新しましたが銀は更新していません。
これを「異市場間弱気ダイバージェンス」といい、この状況が出来るとこの先の金銀両市場は共に弱気見通しとされます。
そしてもう一箇所にご注目。
3/1には両市場共に安値を付けています。
これを金価格は今日まで割れていませんが、銀価格は割れています。
これを「異市場間強気ダイバージェンス」といい、こちらの視点からは両市場共に目先は強気見通しです。
つまり、現在の金・銀相場はダイバージェンスの観点からは強弱交錯状態です。
執筆時点の4/11現在はかなり強気基調で動いているようですが、このあとは分かりません。
一気に反転してどこかしらの下値メドに向かう可能性があります。