色々な市場を幅広く見ると、上昇するとロシアの利益になると思われる銘柄は
パラジウムを除いて全般的に執拗な売り浴びせに遭っていると言えそうです
(以下チャート参照)。
どの市場も売り浴びせ攻撃開始が今年の7月で一致していることは多分そういうことでしょう。
【ロシア株RTS指数 日足】 ロシア株...7月から下落開始↓クリックで画像拡大↓
この上昇しているチャートはルーブル安の進行を表しています。
やはりトレンド開始は7月です。
【NY原油 日足】 ロシアの主産物の一つである原油も7月から下落開始↓クリックで画像拡大↓

7月から一貫した下げです。ガソリンの値下げは嬉しいですが...
【Spot Platinum 日足】 プラチナも7月から下落開始↓クリックで画像拡大↓

いつの間にか金価格と同値水準(1200ドル割れ)にまで下りて来ています。
ロシアのプラチナ生産量は世界第二位です。
ロシアにとって価格が高い方が良いに決まっています。
【Spot Gold 日足】 ロシア産金量は世界第5位 中銀保有量も世界第5位(1168トン)↓クリックで画像拡大↓

ロシアは世界第5位の産金国であり、
また各国中央銀行の
金保有高ランキングでも同国は世界第5位(1168トン)です。
特にロシア中央銀行は最近連続7ヶ月間にわたって金準備高を拡大し続けています。
長期的視野に立てば、
10年ちょっと前にロシア中銀が保有していた金準備高は僅かに170トン強だったことを思えば、ロシア中央銀行の金準備積立が如何にハイペースであったかが分かります。
米国以外の国が金を購入したり準備高を増やすことは
ドルに対する不信任投票のようなものですから、
米国にとってはそれ自体が愉快ではなかったはずで、
もしかすると現在の対ロシア金融制裁はウクライナを大義名分にした
返り討ちのつもりかも知れません。
まあ、実際にはもっと根深い背景(当欄では省略します)があると思いますが...
金相場においては、
4.25年サイクルに合致する時間帯で形成された見事なほど
綺麗な
ダブルボトムが不発に終わるなど、
これまでに一度も見られなかった理不尽な動きも、
米国によるロシア憎しの感情によって人為的に予定が変更されてきたのかも知れません。
もしかすると金相場の25年サイクルは
前半
12.5年サイクル底形成へのコースに変更されたのか、
あるいは
34ヶ月サイクルの底が今月7日の安値(1131ドル)で打たれているのか
...現在の金相場はそれを見極めなければならない時間帯にあります。
11月26日現在、まだその結論は見えていません。
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