こんにちは。
マサアキです。
一見、ゴールドに対して無関心に見える日本人が、
近年ゴールドに群がった時期があります。
小泉政権時代の2002年ペイオフ解禁の時です。
金相場が動く材料は通常、殆どが海外から発信されます。
しかし、この時ばかりは例外でした。
「金融機関が破綻した時に保護される預金者の預金は一人1000万円を上限とする。」
というそれまでの全額保護から一変した声明は、
さすがに普段はゴールドに疎い日本人をも
金買いに走らせるのに十分な材料だったようです。
それはそうです。世界一の預金大国ですからね。
この時のことは私もよく覚えています。
金価格が300~320ドル位の時でした。
また、このペイオフ解禁がきっかけで、
以降、日本でも金価格がよく動くようになりました。
つまり、金先物でお金を作れるようになった本格的スタートの時でもありました。
ところが昨年(2011年)夏、
今度はまた地金店の前に列を作って日本人は金売却に動いたのです。
実に平均6時間待ちの列だったそうです。これはもう殺到ってやつですね。
なぜそうまでしてせっかく保有していたゴールドを売却に動いたんでしょうか?
実は、
平成23年度税制改正で、金やプラチナの地金売却代金が200万円を超える
取引については、地金業者が本人確認を行い、売却人に支払った代金の支払調書を
税務署に提出することが義務付けられたのです。
私も昨年夏、たまたまある地金店の中で商品を眺めていた時に、
昔からよく知る親しい店員さんから偶然聞いて知りました。
殺到して売り込まれたゴールドは、
やはり既に200万円を超えていた500グラムと1キロバーが主だったそうです(笑)
そして、それらのラージバーを売却した人の中には、
そのお金で100グラム以下のバーや金貨にして帰る人もいたとの事です。
かなり前から、特に欧米では
ゴールドが需要を賄い切れなくて品薄だと言われています。
中国が発行しているパンダ金貨は中国では最早買えず、
中国人はそれを日本で買っているという話を聞いたことがあります。
いえ、中国だけのことじゃありません。
日本人が2002年にたくさん買い込んだゴールドを履き出させるために、
「外国⇒日本政府」で今回の税法改正に及んだのではないか・・・
などと個人的には色々想像力を働かせてしまいます。
あくまで、これは私の独り言です。
どこにも書いてませんし、誰もそんなこと言ってません。
ただ・・・ 日本はあまりにも世界の裏返しであり過ぎます。
最後に以下を見て下さい。
これは昨年(2011年)のデータですが、
国地域別の金地金需要量は以下のようになっています。
見事に上述したことが数字に現れてますね。
あなたなりに色々考えてみて下さい。
では、また。