これまで金の25年グランドサイクルは三位相パターン(三つの8.33年サイクル構成)として見てきましたが、もしこの先も金相場が2011年9月高値1920ドルを超えることがあるのなら、最早二位相パターンで進行している可能性に依るしかなくなったのではないかと思えます。
この見方は、7/20(月)の急落によって昨年の11/7安値であった1131.60ドル(Spot Goldベース)を下回ったことにより、従来の三位相パターン観測を継続すると2008年10月24日につけた680.80ドル(Spot Goldベース)を下抜くシナリオを受け入れざるを得なくなったことによるものです。
【Spot Gold 月足】 現在は半値押しで止まっている

去る2008年10月に起こったリーマンショックも随分と金価格を押し下げましたが、この距離から月足チャートを眺めてみれば、あの出来事でさえも上昇途中の単なる押し目程度にしか見えません。
そして1920ドルまでの上げ方は放物線的形状を描くものであり、10年を超える上昇時間のスケールを考えれば、3~4年スケールの修正相場を受け入れることにも抵抗感がなくなってきます。
しかし、1920ドルをもし今後超えるのであればもうそろそろ答えが出て来る時間帯に入ってきました。
現在、チャートパターンは下降ウェッジ形成中のようでもあり、仮に2008年高値の1030ドルまで下りて来ても下降ウェッジであり続けることは出来そうです。
下降ウェッジのケースであればを相場はパターン上抜けるはずですが、今秋には答えが出てきそうな雰囲気です。