なかなか円安に打ち止まり感がないドル円ですが、そのお蔭で円建て金価格の下値が限定的であることもまた事実であり、円建て金の買い方にとっては有難い見方になっています。
しかしドル円も一つの相場ですので、どこかで反転ポイントは必ず訪れることになります。
ドル円を長期サイクルで見るとどんな眺めになっているでしょうか?
【ドル円 月足】 ドル円は16年半周期

金の長期25年サイクルに対して、ドル円は16.5年サイクルで動いており、その中に三つの5.5年サイクルが入ります。
ただサイクルはきっちり割り切れるものではなく、定義より多少の延長や短縮はあります。
上のチャートを見れば、三つの5.5年サイクルは各々の長短に若干の差異が見られますが、第一5.5年サイクルの始点(1995年4月19日)から最終第三5.5年サイクルの終点(2011年10月31日)までの長さはほぼ正確に16年半です。
したがって、現在は2011年10月31日起点の新16.5年サイクルに入っており、その中の第一5.5年サイクルの天井(円安の極み)模索場面にいることが上のチャートから分かります。
したがって現在はどうしても円安の時間帯で当然なのですが、長期で見ればそろそろ一旦は円安が終局し、第一5.5年サイクルの底(円高の極み)を模索する場面に入るのは遠い先のことではないと思います。
何故なら2011年10月31日から既に3年8ヶ月という時間が円安に使われており、相場がサイクルで動いている以上、残り時間が円高局面に使われて第一5.5年サイクルが満了することは必然だからです。
相場には銘柄毎にサイクルがあり、予めそれらを把握しておくと落ち着いた目で相場の反転を受け入れ易くなることはもちろん、予め反転時期を見越してそれを迎える心の準備も出来るので、是非とも相場のサイクルには関心を持って頂きたいと思います。