米ドルと最も対等に向き合える主要通貨はやはりユーロでしょう。
ドルの強弱を表す「ドル指数」なるものがあることは既にご周知の通りですが、特定の単独通貨との関係でドルの強弱を測るならやはりユーロドル相場チャートの出番です(以下チャート参照)。
【EUD/USD 日足】 理想的なダブルボトム

御多分に漏れず、ユーロの対ドル下落も昨年7月からスタートしていましたが、ここにきてようやくトレンド反転の兆しが見えてきました。
上のチャートはユーロ/ドルの日足ですが、理想的なダブルボトムを形成しています。
何が理想的かと言えば、後につけた二番底の方がやや高いことです。
勢いが良くて長い上昇時間を見せる反騰をさせるのは、このような二番底の方が高いダブルボトムです。
底値の高さが逆になると反騰力が弱く、直ぐにまた下方反転して、最悪の場合はダブルボトムを下抜いて安値更新するケースが多く見られます(以下実例チャート参照)。
【参考:北米金鉱株指数 週足】 二番底が低いと弱い

一番底を下抜いた二番底とで形成されたダブルボトムは殆どこのように安値更新します。
上のチャートで見られる現象がその好例です。
話をユーロ/ドル日足に戻すと、今回のダブルボトムは二番底が高いケースであり、昨年来からその下を推移してきた雲をも既に上抜いています。
これは明確にユーロ/ドルがユーロ高に転換したことを示すものであり、ドル安ですので同時に金相場も強気トレンドに転換しているはずです。
もう少し時間が経つとその様子が顕著になってくると思います。
先が楽しみになってきました。
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