こんにちは。
マサアキです。
金が本格上昇を始めた2001年から今年は12年が経過しています。
その間、金が高騰する度に
「金はもうここまでだ。宴は終わった」
とよく言われてきました。
そして、その度にしばらくしてまた高値の更新を見てきました。
今日、そういう発言は少なくなってきてはいます。
それでも金が高くなった時は、
「さあ、今度こそもう終わりだろう。さすがにこれは天井だろう。」
みたいな声はやはり聞こえてきます。
例えば、2011年9月高値1920ドルのように、
それまで見慣れていなかった高値を見せられた後では、
またそういうことを言う人がどこからか現れてきます。
そして、ちょうど今のように金が長く安値圏に沈んでいる時は、
もっと弱気を煽るような声をよく聞きます。
そういう時には、
・そろそろ金の上昇時間帯に入ってきた
・今のうちにみんな金を買っておきなさい
・金はまだまだ上がるから・・・なんて
金買いを推奨する声はまず聞こえてくることはありません。反対にNY株が高騰しても単に喜ぶだけで、
上がり過ぎだと警戒を促す人をあまり見ることはありません。
金価格は高騰するとすぐに "上がり過ぎ" とされます。
一方で株価はどんなに高くなってもすぐに"適正価格"になります。
何か変です。
恣意的だとしか思えません。
まるで誰かが人々の金買いを阻止したがっているようですが、
あなたはメディアが発信することを冷静に受け止められる人であって欲しいと思います。
活字になっている記事はあたかも客観的事実のように見えます。
それが活字のマジックといえるかも知れませんが、
活字になっていることは全てが真実ではありません。相場に取り組む人はメディアに振り回されないで下さい。
金も株も為替も・・・金融市場は全てそうですが、
サイクル論を勉強すると相場には各銘柄ごとに寿命があるということを知るようになります。
サイクル論の視点からいうならば、
金相場の現在年齢は人間の寿命に例えると壮年期の頃です。
青年期は通り過ぎたかもしれませんが、
とても老いたというような状況ではなく、人間の一生なら、
「今が一番油が乗っている時」
とよく表現される時期です。
つまり、上げ始めて12~13年経過しても、
金相場の寿命はまだまだ先は長いということです。
今までもよく言ってきたように、
メリマンサイクル論では
金相場の長期サイクルは25年とされています。
その中に8.5年サイクルが三つ存在します。そのうち、最初の8.5年サイクルはリーマショック後の暴落相場で終了しています。
現在の金相場は二つ目の8.5年サイクルの中にいます。
今回の急落は、その二つ目の8.5年サイクルの中にある、
前半の4.25年サイクルの終了地点(底)を探す動きです。
今後、相場が戻って行く姿が段々目に見えてきたら、
後半の4.25年サイクルの天井に向かっている動きなのだなとお感じ下さい。
一つのサイクルの中には複数の分割サイクルがありますが、
上昇相場においては、後サイクルの高値は前サイクルの高値を抜きます。つまり今回の場合、こういう形になると思います。(下図参照)
この図は、現行の第二8.5年サイクルが二つの小サイクルで構成されている図です。
(場合によっては三つの34ヶ月サイクルで構成される時もあります)
今回の下げの深さに参ったという方は多かったと思いますが、
それでも上の図では "今回の底"と書いた浅い方の下げに相当するはずです。
何故なら、既述したように今回の下げは
"前半の"4.25年サイクル底値模索だったからです。
前半4.25年サイクルの底値が確定したかどうかはまだ確認されてはいませんが、
いずれにせよ確定後の目標値は8.5年サイクルの天井です。
前半の4.25年サイクルが1920ドルだったのですから、
2500ドル程度で済むことはないと思います。もっと上に行くでしょう。
しかし第二8.5年サイクルの天井が一度つけば、
今回の下げなど比較にならない位の恐ろしい暴落が来ることでしょう。
前半の4.25年サイクルの底値は4年強の間に上げた幅に対する調整です。
しかし、
8.5年サイクルの天井後に落ちる幅は、
金が8年かけて上げた全上げ幅に対する修正になりますから、
それは尋常な下げ方ではないはずです。
今回、もし6月28日の1180ドルが4.25年サイクルの底だったとするならば、
2011年9月の1920ドルから740ドルもの下げです。
前半サイクルの調整だけでこの幅なのですから、
それより大幅に下げる下げ幅とはどんなレベルでしょう。
恐らく下げ幅自体が4桁になると見ておいた方がよい気がしますね。(恐ろしい~)
しかし、その前にまた見慣れぬ高値を見ることでしょう。
この先の金相場にあるのは大暴騰と大暴落、
そしてもっとビックリするような最後の大暴騰だと思います。
金投資・・・そのようなわけでまだ遅くはありません。
しかし、ドンドン大きくなっていく変動の大きさに注意は必要です。サイクル論を勉強したい人は、
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きっと役に立つはずですよ。
では、また。