こんにちは。
マサアキです。
「金ETF」 という言葉を聞かれたことのある方は多いでしょう。
そもそも "ETF" とは何でしょう?
これは
"Exchange Traded Fund" の略称で、

正直、私も今まで実像をよく把握していなかったのですが、
株式と同じように証券取引所で売買されている証券化された投資信託のようなもの・・・
との説明がされています。
米国では、2009年時点でETFの種類が既に550以上もありました。
これに対して日本ではたったの79種類だそうで、
そのうち金ETFに関する限り、国内で上場しているものは僅かに
4種類だけです。
更にそのうち、
金現物に交換可能なのは1種類だけです。
投資信託なら配当があるでしょ?
と聞きたくなりますが、 一応はあることになっているらしいです。
ただ、野村證券に直接行って確認してきたところ、
金ETFに配当など実際にはまず無く、
配当が出たなどという話は聞いたことがないとのことでした (・・・ホントに投資信託か?)。
金ETFは証券取引所で株のように売買されているもので、
金価格に連動して刻々と値が変わっていく様子は、
まさに株と同じというか、金とも同じらしいです。
ですから、安い値段で上手く買うことが出来れば同日中に利益を含むことも十分あり得ます。
増してや配当は事実上無いに等しいとのことなので、
安く買って高く転売しなければ、金ETFから利益は出てきません。私は、ETFというものは一度買ったら
もっと落ち着いてじっくり保有しているものだと思っていましたが、
これではそんなわけにはいきそうもありませんね。
それなら普通に信頼出来る店で金現物を買えばいいじゃないかとも思えてきませんか?
あえて証券の形で買うことに何か意味はあるのでしょうか?
最近は巧妙に作られている贋物の金塊が世界的に出回っているようで、
売買の時に現物が本物かどうかのチェックが厳しくなっています。
しかし、現物売買でない金ETFならそのような検査は不要のはずです。
強いて言えばこれが金ETFのメリットかも知れませんが、
さしたるインパクトの無い話ですね。
微々たることです。
とりあえず、金ETFについて野村證券の方から聞いた話をまとめると下記のようになります。
<金ETFの特徴>1. 株式市場と同じく現物取引市場の証券なので、
買いからの参入しか入れない2. 金ETF価格は金価格に連動している
3. 金ETF一口(株でいう一株) が金1グラム分とすれば、
1000口分買って金1キログラム分というカウントになる
4. 金ETFも種類によっては(全部ではない)金現物と引き換えが出来るものがあるが、
キロ単位のようなまとまった口数でないと現物には交換出来ない(少量ではダメ)5. 日経225
先物のように
先物市場が出来ない限り、
金ETFの空売りは不可 (金価格に連動しているので、金価格が買った値段より下がると含み損が増していく)。
6. 金現物の売却益については総合課税が適用されるが、
金ETFの場合は通常分離課税
(税率10%)最後の"6" を見てお分かりのように、
もう一つ金ETFのメリットがあるとすれば、それは金先物よりも低い税率です (金先物は20%)。しかし、金ETFの低税率も2013年内一杯までです。2014年1月からは、金先物などに合わせて20%に引き上げられることが既に決まっています。税率が先物と同じになるのなら、空売りが出来ない金ETFなどはいよいよ魅力が薄くなります。
しかも、金ETFの場合、金先物のようにレバレッジを効かした取引ではないようなので、
利益のスケールは先物に比べて見劣りします。
それで先物と同じ税率20%を適用されるとなると、あなたはどう思うでしょう?
私なら何か損失感のようなものが湧き起こってきます。
配当も期待出来ず、現物の代わりに証券の姿として何か特典でもつかないのなら、
私としては金ETFをあえて勧める気にはなれません。
普通に金現物を保有している方が確かな実感があります。
金ETFにもリスクがあり、それが金価格の変動によるものなら、
私は金先物の方がマシだと思います。
私が足を運んだ野村證券の支店も、金ETFがあまり人気の無い商品だからなのか、
あまり知識も無さそうな様子で右往左往されていました(笑)。
私一人から受ける平凡な質問に回答者3人掛かりの対応だったのです。
ちょっとしたことを訊きたいだけだったのですが、
支店を出た時は入店してから既に一時間半も経過していており、
おかげでランチを食べる時間がなくなっていました(笑)。
金ETFについて、もう少し多くのメリットがあれば紹介しようと思っていたのですが、
少なくとも私にはあまり魅力的な金融商品には映りませんでした。
今まで通り、私の
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では、また。