こんにちは。
マサアキです。
前回は、金相場と通貨の関係について書きました。
今回は
金相場とNYダウとの関係を見てみましょう。
多くの人が、株が上がれば金(ゴールド)は下がるものだと思ってらっしゃるようです。
本当にそうでしょうか?
サラっとチャートを眺めてみて下さい。
比較しやすいように、時間軸は2枚のチャートとも上下揃えてます。
【NYダウ 月足】
↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
コチラの業者のチャートを利用しております。
【ドル建てゴールド 月足】
↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の「DIAS」を利用しております。
2003年前半頃を境にしてゴールドとNYダウとの相関関係に変化
があったように見えませんか?
2003年以前は、両者は確かに反相関関係のように見えます。
しかし、それ以降はどう見ても順相関関係ですよね。
前回使った「教科書」 という言葉を今回も使うなら、
「ゴールドとNYダウは反相関関係である」
が 従来 "教科書" だったと思います。
でも時代はいつの間にか変わっていました。
かつての "常識" も、いつしか勝手な "先入観" になっていました。
有事でも平時でも、資本主義が続く限り株の売買は永遠に続くでしょう。
しかし、金(ゴールド)が買われるのは現在のような経済的有事の時代だけで、
平時に長期上昇トレンドを形成するような買われ方をすることは、
金(ゴールド)の性質上あり得ません。
ということであれば、
今の時代ならNYダウと金(ゴールド)が同時に買われる時間帯が存在することは道理
です。
市場のメインプレイヤーであるヘッジファンドはどちらでも運用して儲けており、
ファンドは概ね買いから入ることの方が多いと言われています。
そうなると、金(ゴールド)とNYダウの間で
損益の補完関係が出来ても不思議ではなく、
ダウで出してしまった損失を、
金(ゴールド)の利益で補填するという構図が実際に機能しているようです。
このことはマネー雑誌でもよく解説されています。
それが事実であることを裏付ける箇所が、
チャートをよく見ると見つけることが出来ます。
概ね株の方がやや先に落ち始め、
しばらくしてからゴールドが後を追うように落ち始めます。
落ちるといってもこの場合、市場の説明では、
株で出た損失の補填のために売られた下落です。
確かにその下落はどこか株のそれより浅く、益出しが済んだら
金(ゴールド)の方は一足早く上昇トレンドに回帰していっているようにも見えます。
その好例がリーマンショック前後の両相場です。
金と株、両者とも暴落していますが、そのタイミングを以下のチャートでよく見て下さい。
数ヶ月のタイミングのズレが見えます。月足ですから、一本のローソク足は1ヶ月です。
【NYダウ 月足】↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
コチラの業者のチャートを利用しております。
【ドル建てゴールド 月足】↓クリックで画像拡大↓

※上記チャートは、
北辰物産の「DIAS Pro」を利用しております。
分かりましたか? 金相場と株式相場の関係は随分変わりましたね。
トレーダーの中には、
古くなったかつての"常識" を頼りに相場に取り組んでいる人がいますが、
その取り組み方は危険です。 相場は生き物です。
こうなるものだ・・・という先入観で動くと間違えることがあると、これで分かりましたね。
相場はやはり数字の世界であり、テクニカルが支配する場だと思います。
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では、また。